【桜梅桃李】
おうばいとうり、と読むんですね。
どの花もそれぞれに個性があり美しいということから、人も同じくそれぞれの素晴らしい力があるのだから比べられるものではなく、自分なりの花を咲かせればよいのだ、という意味だそうです。
この日は3分咲き、まだまだつぼみばかりが目につきました。
梅の花は寒さに耐えて咲くせいか、丈夫な印象があります。
でも実際に見た梅の花は、向こうが透けて見えそうな薄い花びらを持つものもあり、案外華奢なものだなと感じました。
桜の下では浮かれたくなりますが、梅の木の前では、なぜか居ずまいを正して正座しなければいけないような気になってしまいます。
自分の身近なところで、梅や桜ににたとえられる人はいるだろうか、などと思いめぐらせながら一人梅林を歩くのも、いにしえの雅人になった気分でちょっといいものです。
3月9日、日曜日まで
文・写真:中村佐織(のこりん隊)
『昼どきパーク837』
月曜日-金曜日 午前10:00~13:00