番組への
メッセージ

2014年12月17日 情報ステーション・水曜日

こんにちは。林 愛子です。

先週の放送日は、雪と風で大変な地域もあったようですね。
サテライトスタジオのある北千里では雪は舞っていませんでしたが、
みなさんのお住いの地域はいかがでしたか?

水曜日の北摂伝言板
やってんねん関大!大阪・まちさがし」は、
二週に渡り福島県での取材を基にしたお話でしたね。

今回もおふたりがゲストとして出演してくれました!
おなじみ、政策創造学部深井ゼミからは八木 健輔さん。

そして、今回は特別に深井ゼミではないんですが、
櫻井 夕貴さんもご一緒だったんです。

img_4064.jpg

前回も少し話に出てきていましたが、
櫻井さんが所属する橋口ゼミは
深井ゼミと共に福島県で活動を行っています。

まずは、
櫻井さんが紹介してくださった浪江町請戸。

お話を聞いていて、ここのコミュニティーの繋がりの強さや
人々の郷土愛を心底感じることができました。

心温まるエピソードはたくさんありましたが特に印象的だったのは、
東日本大震災が発生した時、
海から200mのところにある請戸小学校の児童や教師がなぜ全員無事だったのか、
ということです。

ひとつの理由になり得るポイントが、
町の漁師さんとの繋がり/信頼度だったのです。

様々な情報が交錯する中、
請戸小学校の校長先生は避難すべきかどうか迷っていたそうです。
そんな先生を決断させたのが、
学校に駆け込んで来た漁師さんの「みんな逃げろ、津波が来るぞ」でした。

多くの情報の中から校長先生の決断を後押ししたのは、
地域の方からの情報だったこと。
そして、多くの命が救われたという事実。

災害が起きた時こそ必要であり、
発揮される地域力がどういうものかを感じさせるお話だったと思います。

また、
請戸出身の門馬 よし彦さんのお話からは、
その溢れ出る故郷への愛が伝わってきました!

「ここにいれば絶対に心の病にならない!」
そんな風に自信を持って自慢できる町の人がとても輝いて見えませんか?

門馬さんはシンガーソングライターだそうで、
請戸を想い作った曲「願い」を
コーナーのリクエスト曲として紹介してくれました。

img_4066.jpg

一方、
八木さんが取材してくださったのは、
福島市内の古山果樹園。

当時、元々あった後継者不足の問題に加え、
東日本大震災による影響を受け、辞めていく農家も少なくはなかったようです。

しかし、そんな中、中山さんは
果樹園の財産といえる「土」を捨てて辞めるという考えは一切なかったそうです。

とはいえ、大変なんじゃないか…と思いませんか?
当事者でなくても少しネガティブな方向に考えてしまいそうな状況にも関わらず、
八木さんは「震災による恩恵」という言葉を使われるそうです。
震災は福島に甚大な被害を与えたが、同時に福島へ目を向けるきっかけになった、と。

ここまでの話だけだと、前向きで素晴らしいなと思うんですが、
八木さんの取材からだけでも
実際は本当に大変な時期もあったんだろうなということが分かりました。

3,000円で販売しているリンゴ16個が、
10円になったこともあったんだそうです。

そして、お客さんの数は震災前の半分に。

500人ものお客さんが連絡なしに離れていってしまったそうです。

みなさんならどう動きますか?
やっぱり辞めてしまおうと思う人もいるんじゃないでしょうか?

八木さんはパソコンを使い、積極的に販売活動を行い、
新たな顧客を開拓していったそうです。

そんな八木さんが目指すのは、
福島の桃やリンゴのブランディング。

このブランディングが地域活性化に繋がるんじゃないかなと
八木さんは考えているそうです。

特産品のブランディングは町に活気を与えてくれるような気がします。
でも、良いもの(特産物)があるだけじゃ足りない、
それをいかにブランディングしていくかも重要だという
課題点も提示してくれているような気がします。

img_7759.jpg

情報ステーション水曜日では、
来年もまちづくりについて様々意見を出し合っていきたいと思います!
みなさん、2015年も引き続きよろしくお願いしま~す(^^)♪

『情報ステーション・水曜日』
毎週月曜日~木曜日午後4時~6時ON-AIR中♪
(北千里サテライトスタジオ)