番組への
メッセージ

2015年2月7日(土)カタ☆ラジ

こんにちは。カタリストの春田聖子です。
今日の「カタ☆ラジ」は、カタラジメンバーに松本三保子さんを
お迎えして「声」を生かせる画期的なプロジェクトについて語り合いました。

これは「日本語ボイスバンクプロジェクト」というもので
国立情報学研究所が研究を重ねています。
「ボイスバンク」という言葉からも想像できるように、
病気や障害などで声を失いつつある方、
失った方が利用する会話補助器 の音声合成システムを、
より患者ご本人の声に近づけるというものです。
まだ声が出るうちに録音した患者ご本人の声に、
ボランティアの方によって集められた男性、女性、
年代さまざまな人の声によって作られた「平均声」を合成することで、
まさにご本人の声が会話補助器から出せるようになるそうです。

松本さんは「声のドナー」として
平均声を作るための声の収録に参加されたそうですが、
収録はとても簡単で、あらかじめ用意された50種類ほどの文章を
自分の話し方で読むだけなんですって。
関西弁の女性というカテゴリーで録音するので、
文章の語尾が「~なんや」とか「~しとった」なんていう文章もあったそうで、
楽しく気楽に収録を終えることができたとのこと。
こうして声のドナ ーを募ることで、従来はコンピューターが作る
機械的な音声が多かった会話補助器が、
まるで本人が喋っているように
自然で滑らかな音声になるらしいですから、技術の進歩に驚きです。
声を失うということは大変ショックなことでしょうから、
こんな自分の声が役立つのならいくらでも
使って欲しい気持ちになりますと、松本さんもおっしゃっていました。
現在も声のドナーになって下さるボランティアを
募集しているそうですから(特に男性の声が少ないそうです)、
ご興味のある方は「日本語ボイスバンクプロジェクト」
チェックしてみてはいかがでしょうか。

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次回の「カタ☆ラジ」は2月21日(土)放送。どうぞお楽しみに!

『カタ☆ラジ』
第1・3・4・5土曜日午後2時30分~3時ON-AIR中♪