番組への
メッセージ

2015年3月16日(月)SENRI・STREET

みなさん、こんにちは♪
SENRI・STREET月曜日の原田恵子です。

油かけ地蔵名次神社(なつけじんじゃ)に行ってきました。

油かけ地蔵はその名の通り、油をかけてお参りするお地蔵様です。
江坂神社の参道の西側にあります。

平安時代の伝説上の人物小栗判官の車が
このお地蔵様の前を通りかかった時に動かなくなってしまいますが、
油をかけたら車が動くようになったと言い伝えられています。

子どもの歯痛やその他の病気、
家のことなどで難儀するときにこのお地蔵様に油をかけて願い事をすると、
あたかも油を差した車のように円滑に解消するご利益があるそうですよ。

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油をかけてお祈りするお地蔵さまは京都や奈良など各地にあります。
なぜ油をかけるのか、詳しいことはよくわかっていませんが、
仏前に水を供えるという行為が、水を掛ける、
さらには油をかけるという行為に発展したようです。

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お地蔵様は油で濡れています。
傍らにはサラダ油。

敷地内には布袋さんのお姿も。
高川の堤防の草むらに埋もれていたものを移設したそうです。

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布袋さんの表情とまあるいお腹でなんだかほんわかした気持ちになりました。

名次神社は岸部中1丁目の、
大通り府道14号線と並行して残る亀岡街道沿いにあります。

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鳥居が一つ、その奥に小さな祠と両脇には狛犬があります。

ここにも小栗判官の言い伝えがあります。
小栗判官が重い病にかかり、熊野に湯治に出かける途中で、
牛車を曳く縄が切れてしまって、
村の衆が縄をなってつないだのがこのお宮の前でした。
そこで縄をつけるという意味で
「なつけのみや」と呼ばれるようになったそうですよ。

油かけ地蔵と名次神社、そんなに離れていない範囲の中で
形を変えて小栗判官の言い伝えが残っているんですね。
小栗判官のお話しというのは
もともとは仏教の教えを人々に説く説教節でしたので、
地元の僧侶が仏教の教えを人々に伝えるために
それぞれの土地に合って人々の興味を引く題材を利用したのかもしれません。


『SENRI・STREET』
月曜〜木曜日13:00~14:00放送中!