気が付けばもう「残暑見舞い申し上げます」の季節。
今年の夏はどんな風に過ごしていますか?
夏休み中の人もそうでない人も番組を楽しんでくれている嬉しいです♪
お盆前の「やってんねん関大!おおさか・まち探し」には、
関西大学政策創造学部深井ゼミの
秋山高志(あきやまたかゆき)さんが出演してくれました。
いつもありがとうございますm(__)m
さて、今回最初に出てきた言葉はTPP。
この交渉の行方が日本の農業へ与える影響がどうなるのか、
不安に思っている方もいるのではないでしょうか?
そんな中、秋山さんが選んでくれたテーマは「都市農業の地産地消」です。
取材先は箕面市の箕面市農業公社でした。
何をしているところかご存知ですか?
この農業公社の主な取り組みは、市内の小中学校への地場産野菜の提供です。
お子さんが学校給食を食べられている箕面市民の方なら
聞いたことがあったかもしれませんね。
地域で採れた旬のものを学校で食べられるのは、
食育・安全面からも嬉しいですよね。
また、ここは農協が関与していない公社で全国的にも大変珍しいそうです。
さらに目を見張るのは、市内の学校給食における地産地消率の増加スピードです。
平成24年9月には6%だったものを翌年同月には16%にまで増加したんです!
そんな箕面市ですが、どちらかというと農地というより
住宅街というイメージが強いと感じている人が多いんじゃないでしょうか?
実際、市内の農地面積は減少傾向にあり、農家数も減っています。
土地はあるのに耕す人がおらず、放置されているという現状は
、箕面市だけではなく全国各地にみられる問題/課題だと思います。
そんな中、国は何か対策をしているのかなと秋山さんに伺ったところ、
農地中間管理機構という言葉を教えてくれました。この機構では、
小さい農家から土地を出してもらい、企業や法人に貸し、
大規模生産をして生産コストを落とすものだそうです。
ただ、こういった政策は農業地域には適するかもしれませんが、
箕面市のような都市近郊で農業を行う地域には適していないそうです。
そこで、箕面市では独自に農業公社を設置し、
市内の小中学校の給食のため販売するというシステムを構築したのが
今回ご紹介いただいた取り組みなんですね。
この地産地消により、お子さんが親御さんに
「今日の給食は〇〇さんが作った玉ねぎがでたよ」と話すこともあり、
親御さんから農家さんへ「ごちそうさまでした」の声が届くこともあるんだそうです。
私が学校給食を食べていたころには見えなかった
食材の通ってきた道が見えるというのは、
子供たちが食や農業に興味を持つきっかけにもなるんではないでしょうか?
他にも、小学生向けの栽培体験や高校生の
インターンシップ受け入れもあるということですので、
農業に触れることの少ない都会の子供たちへの学習としても
まだまだ発展を遂げそうな気がします。
今回のお話からも見えてきましたが、国が出した改善策だからといい
全てのまちにとってベストとは限りません。
箕面市のように、まちのあり方を客観視し、
必要に応じ独自のアイデアを取り入れることは、
まちを活気づけるひとつの要素のような気がしました。
深井ゼミのみなさんとのまちづくりのお話はまだまだ続きます。乞うご期待(^^)/
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