みなさん、こんにちは。
「ごきげん千里837」月曜日、
中野寛成さんとお送りしている、中村佐織です。
「空蝉」という言葉が何となく好きです。
うつせみ、つまりセミの抜け殻のことですが、
この世に生きている人間ことを表す意味もあるそうです。
古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったものに由来するそうですが、
セミにとっては脱ぎ捨てた後の空っぽなものが
人間を指すとは、少々皮肉な感じがします。
さて、今日の「唄って!寛成さん」のコーナー。
「ラ・スパニョーラ」を歌っていただきました。
この歌はヴィンセント・デ・キアーレという
イタリア人の音楽家によって作られました。
「ラ・スパニョーラ」とは日本語で「スペイン娘」の意味。
ということは、スペインの歌?
と思われるかも知れませんが、
1906年(明治39年)に作られた
イタリアの近代歌曲で、広い意味でカンツォーネの一つです。
日本ではイタリアに留学し、
ミラノのスカラ座のプリマドンナとして活躍した
声楽家の関屋敏子が1924年(昭和9年)に
堀内敬三の訳詞で歌ったのが初めてだと言われています。
オペラ歌手の三浦環も後に唄い、
また大正・昭和にかけて浅草のオペラ歌手とて人気を博した
田谷力三の得意の持ち歌だったとか。
堀内敬三の訳詞は戦前と言うこともあり、
美しく優しい言葉で作られています。
♪ 麗しきスパニョーラ 花の姿や
輝ける面に 愛のまなざし
麗しきスパニョーラ 花の姿や
輝ける面に 愛のまなざし
といった感じで、スペイン娘の美しさを讃えている感じがしますが、
原詩を直訳すると
スペインには美人が沢山いるけど
愛の女王はただひとり
みんなあたしのことを呼ぶわ
「輝く生ける星よ」と
…と、こうなります。
第三者が、ではなく、
自分の美しさを自信に満ち溢れてうたっているというのは
日本人の美徳とする謙遜、
という感覚からはほど遠い感覚ですね。
だからこそ、ヨーロッパの華やかな情熱を感じるのですが。
「唄って!寛成さん」のコーナー、来週もお楽しみに!
ますますチョイ悪化が進んでいる寛成さんです。
今日のシャツは何とも爽やかで
めずらしいデザインでしたが、難点があるようで・・・
「着るのは簡単なんだけど、脱ぐとき大変なんだよ。
生地が伸びないから、下手したら破ける・・・」
と。
脱ぐときは誰かに引っ張ってもらわないと
すんなり脱げないんだとか^^;
お魚のネックレスも今日のこのシャツに
とってもお似合いでした^^
エレベーターを待つお二人。
人が3人くらい入る距離感。
なんでしょう?(笑)
『ごきげん千里837!(やぁ、みんな)月曜日』
パーソナリティ 中野 寛成・アシスタント 中村 佐織