普段はパーソナリティー 寺谷一紀さんと
アシスタント 泉希衣子さんでお送りしていますが、
今週は泉さんがお休みのため、中村佐織さんと2人でお送りしました。
今回、今日の世界として取り上げたのは「絵画」です。
たとえば、うさぎの絵を描いてみてと言われたらどう描きますか。
たいていは線で輪郭をとり、目や鼻を書いて終わりだと思います。
この線で描いていくというのは日本画の特徴で、線と濃淡で表現します。
屏風や襖絵などを見てもそうだと思います。
一方、西洋画は陰影「光と影」で表現するのが特徴です。
影をつけることによって、絵が一気に立体的になります。
実際に、番組中に中村さんが進行表に描いたうさぎの絵に、
影をつけてみたら、途端に立体的になりました。
では、影をつけるという技法は日本にいつ入ってきたのかご存知でしょうか。
なんとなく想像がつくと思いますが、明治時代です。
ただ、それは芸術の技法としてではなく、
設計図を書くための技術として入ってきたそうです。
アートというと感性とか感覚だと思われがちですが、
なんともリアルでしっかりとした目的意識をもって導入されたんですね。
今では日本画と西洋画は、以前ほど差がなくなっていますが、
日本画の線で描くという伝統的な技法は、
日本が世界に誇れる文化「漫画」にしっかりと受け継がれています。
絵を見る時に「線と濃淡での表現」と「光と影での表現」の差を
知っておくと、より楽しめそうですね。
さて、来週は何の世界に迫るのでしょうか。
来週もお楽しみに!!
寺谷一紀さんのホームページ
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『寺谷一紀の千里の道は世界へ通ず』
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