こんにちは!
北千里アワー木曜日を担当しています、高山香純です!
今週の「やってんねん関大!おおさかまち探し」のコーナーは、
文学部3年生の牧野花菜さんにお越しいただきました!
今回牧野さんはカルピスと箕面について話してくれました!
老若男女、誰もが一度は飲んだことがある「カルピス」。
現在はアサヒ飲料が生産しているため
そのイメージが強く開発者のことはあまり知られていませんが、
「カルピス」の生みの親は箕面出身の「三島海雲」という人物なんです。
三島海雲は明治11年(1878)年7月2日、
大阪府豊能郡萱野村字稲(現・大阪府箕面市)の西本願寺派教学寺の
13世住職三島法城の長男として生まれました。
中国で英語教師をした後、日華洋行という雑貨商の事業を行なっていましたが、
ある時中国からモンゴルへ行った海雲は体調を崩してしまいます。
この時、モンゴルの遊牧民たちから勧められたのが「ジョウヒ」という彼らが
毎日のように飲んでいた牛乳を発酵させた飲み物。
飲んでみたところ、その美味しさと健康効果に驚いた海雲は
「これは不老長寿の薬だ。世のため人のため喜んでもらえることをしたい」と
日本に持ち帰り新たに研究を重ね、発売しました。
これがカルピスの始まりです。
その後、東京大震災の時に配られたり、東京オリンピックでも提供されたりしました。
「カルピス」の「カル」はカルシウムから、
「ピス」はサンスクリット語の「最上の味」を意味する
サルピスルマンダのピスを合わせて命名されました。
海雲は「おいしいこと」「滋養になること」「安心感のあること」
「経済的であること」の4つを念頭に置きカルピスの発売を開始しました。
大正8年(1919年)7月7日の発売以降、誰もが飲んだことのある
国民的飲料として愛される商品へと成長しました。
来年で誕生100周年ということで、箕面市郷土資料館では
「三島海雲とカルピス展」が9/14〜11/28まで開催されていました。
この展示会は終わってしまいましたが、箕面で毎月七日に行われている
「七日市」で展示されている「平成のぞきからくり」でもこの箕面と
カルピスの物語が紹介されています。
実際に見てきたという牧野さんによるとこののぞきからくりは、
絵が中にスクリーンのようにあって、そこに歌のようなリズム調のナレーションが
付いていて紙芝居を見るような感覚で見ることができて、
昔懐かしさを感じさせる幅広い年齢の人が楽しめるものだったそうです。
ただ話を聞くよりも理解しやすかったと話してくれました。
牧野さんの取材を受けてくれたこの企画の担当者の方によると、
来年の7月7日には100周年を記念したイベントを
箕面市とアサヒ飲料が提携して行う計画もあるそうです。
このような企画を通して多くの人に箕面に足を運んでほしいとのこと。
牧野さんありがとうございました!
それでは、今回はこの辺で。
高山香純でした!!
『北千里アワー』
毎週月曜日~木曜日午後4時~6時オンエア