今週もお聞き頂きありがとうございました。
明日、3月4日は三線の日。
語呂合わせからきているのですが、
沖縄文化の原点である三線の伝統と技術を受け継いでいこうと
平成17年(1993年)に制定されました。
家に眠っている三線をこの日だけでも
一斉に弾けるようにという思いが込められているそうです。
三線をお持ちの方は、ぜひ、この機会に
音を鳴らしてみてほしいですが、
三線を持っていない、またはこれから始めるという方は、
こんな本を読んでみてはいかがでしょうか。
「沖縄三線秘境の旅」 著者:日比野宏
日比野さんは1955年、東京生まれ。
写真家・ジャーナリストとして活躍されています。
沖縄三線秘境の旅は、沖縄の人と、音楽と、土地と、
酒への愛情がつまったノンフィクションで、
東京と沖縄を行き来し、沖縄民謡界の大御所や地元の芸人、
愛すべき酔っ払いたちとの交流を通して三線奏者として悪戦苦闘、
ステージで演奏するまでに成長する姿が描かれています。
もちろん、インターネットで購入する事もできます。
気になった方は、検索してみて下さい。
先週の番組で新唄大賞についてお伝えしました。
新唄大賞とは、毎年この時期に行われる、新しい民謡の創造、
発展のために開催されるイベントです。
今年は、ゆいゆいシスターズのメンバー・宮城マナミさんの
「私の大好きな島」が第一次審査通を通過していました。
2月25日(日)午後5時から、コザミュージックタウン音市場で
公開審査会が行われました。
グランプリを受賞したのは、照喜名竹美さんの「花に花蕾」。
宮城マナミさんの「私の大好きな島」は作曲賞を受賞しました。
照喜名竹美さん、宮城マナミさん
おめでとうございます!
毎月第1週・第2週は、
毎週日曜日、琉球新報に掲載されている
作曲家・普久原恒勇さんのエッセー「ぼくの目ざわり耳ざわり」を
パーソナリティーの右見さんの朗読で紹介しています。
今週は第35話「豚けんけん」です。
タイトルからわかるように、豚に関するお話です。
琉球料理は「豚に始まり豚に終わる」と言われるくらい
沖縄の人々の暮らしに欠かせない豚。
そのイメージのせいでしょうか。
エッセイの中では、ハワイに住む沖縄県人の子どもが、
他の日系の子から「沖縄県は豚ケンケン」とからかわれたという
エピソードが書かれています。
普久原さんご自身も、昭和25年、大阪に住んでいた頃に
「沖縄の人って豚と一緒に寝るって、ホンマデスカ?」と聞かれた
経験があるそうです。
これはとんでもない勘違い、からかいの言葉ですが、
豚は沖縄の人々にとって欠かせない存在であり、
とても大切にされています。
それが分かるのが、豚舎を示す言葉「ウヮーフル」。
フールとはトイレを意味しますが、
ウヮーフルは単に不浄の場ではなく、
生きとし生けるもの悟りと迷いが同居するフールの神の在す処、
身を浄め、罪を漱ぐ聖なる場という意味があります。
(豚は憑き物を払い退ける力があるとして、遅く帰る時は
まず豚舎に行き、豚を起こし、からだの邪気を豚に払ってもらってから
家に入ったそうです)
かつて、沖縄には石造りの大きなトイレがありました。
これが「フール」です。
フールには豚がいて、人間の排泄物を豚が食べます。
その豚を人間が食べて、またその排泄物を豚が
食べるという仕組みが出来ていました。
衛生観念の広がりから、大正時代に新しく作る事が禁止され、
戦後、使用も完全に禁止されました。
現在は北中城村中村家住宅とおきなわワールドに
文化財として残されています。
〈北中城村中村家住宅〉
〈おきなわワールド〉
今週は、普久原恒勇さんの代表曲「芭蕉布」をお届けしました。
番組で使用したCDは、「RBCラジオホームソング」です。
オリジナルEP盤は、1965年に発売されました。
様々な歌手が歌っていますが、オリジナル盤はクララ新川さん。
クララ新川さんは、沖縄系ハワイ3世。
高校卒業後に沖縄へやってきました。
彼女の歌声が収録されたデモテープを聞いた普久原さんが、
芭蕉布の歌い手に抜擢したそうです。
当時19歳で、どことなくハワイアンのような感じのする曲に仕上がっています。
素敵な歌声なのですが、録音されたのはこの1曲だけ。
後に、軍医と結婚してカリフォルニアに渡り、
水難事故で37歳の若さで亡くなっています。
そして、2曲目は明日は三線の日ということで、
歌は無しで、三線がメロディーを奏でている芭蕉布をお届けしました。
使用したCDは「練習用民謡名曲集」。
三線を弾いているのは、普久原恒勇さんです。
3月に入り、今月の歌も変わりました。
今月は知花カツアキさんの願い。
知花カツアキさんは沖縄県出身のオペラ歌手。
「そのまま変わらないで」という沖縄への強い思いが込められています。
1ヶ月間お届けしますので、ぜひ聞いてみて下さい。
最後はアイスクリームの話題です。
毎月ご紹介しているブルーシールアイスクリーム。
沖縄旅行中のパーソナリティーの右見さんが
パレットくもじ店へ行ってきました。
3月の新フレーバーは「スプリングチェリー」。
チェリーフレーバーのまろやか春色アイスに
パイン果肉をプラスされているそうです。
春らしいかわいい色ですね!
今月はブルーシールアイスクリームのプチ情報もお届けします!
実は、ブルーシールでは、アイス以外に美味しいハンバーガーも
食べることが出来ます。
これまでにも販売されていましたが、
2月22日よりメニューがリニューアルしました。
食べられるのは直営店の牧港本店と北谷店のみ。
沖縄旅行に出かけた際に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
また、以前に番組でも紹介しましたが、牧港本店のカウンター席には、
アメリカ人のマネキンがいます。
名前は通称ジョニーと紹介されている事が多いのですが、
どうやら、通称ではなく、正式な名前がジョニーのようです。
ブルーシールアイスクリームのツイッターにこんな写真が掲載されていました。
一緒に写っているのは、お店でバルーンショーを行った
ピエロのファンキーさん。
ブルーシールでは、楽しいイベントも開催されています。
ホームページもカラフルでとても可愛いので、ぜひ、一度ご覧下さい。
〈今週の曲〉
M1 芭蕉布 / クララ新川 アルバム「RBCラジオホームソング復刻盤」より
M2 芭蕉布 / 普久原恒勇 アルバム「練習用民謡名曲集」より
M3 願い / 知花カツアキ
番組では、皆様からのメッセージをお待ちしています。
ぜひ、お寄せ下さい!!
FAX:06-6832-8370
E-mail :nocorin@senri-fm.jp
『沖縄へいこう』
毎週土曜日14:30~15:00放送中!