皆さん、こんにちは♪牧瀬ひろこです。
今回は、6日水曜日に行われた大阪大学社学共創連続セミナー
第8回多文化共創社会の実現に向けた課題 ミャンマー難民として
来日してからの28年の歩み に行ってきた話題をお届けしました。
このセミナーは、社会共創の分野において先進的な取り組みを続ける
大阪大学が、社学と大学の共創関係について、多様な関係者と共に改めて
考え、その実践や成果を広く社会に解放することを目的として開催されています。
今回の登壇者は、特定非営利活動法人 ミャンマー日本教育の
かけはし協会理事長で、NHK国際放送「ラジオ日本」ビルマ語アナウンサーの
チョウチョウソーさんと、大東文化大学名誉教授 川村千鶴子先生。
チョウチョウソーさんは、母国ミャンマーで1988年、民主化運動に参加し、
身の危険を感じ、軍事政権の弾圧を逃れて来日し、
その後難民認定をうけ、現在も日本に暮らしています。
1時間半にわたっておこなわれたセミナーでは、チョウチョウソーさんが、
体験されたお話を聞きながら、多様な考え方、生き方を受け入れた上で、
共に新しい価値を創りだそうとする多文化共創社会の実現に向けて
取り組むべき課題について、話が展開していきました。
語りつくせないほど大変な思いをされたであろうチョウチョウソーさんですが、
自身のこれまでの人生を、不平不満で語るのではなく、今の自分に繋がる
経験であったと話してくださるチョウチョウソーさんは、今も自分のためだけでなく、
家族のため、母国のため、同じ境遇に暮らす仲間のために、
何ができるか、何をすべきかを考え、行動し続けています。
そしてその思いは、自分が今暮らしている日本に暮らす人達へも。
2011年東日本大地震が起こったとき、被災地の皆さんに温かいものを
届けたいと、300食分の食材をもって12人の仲間と、
陸前高田市までむかったそうです。日本の国籍は持っていないけれど、
自分達は日本で暮らす、この社会の一員であり近くで困っている人が
いれば当然だとおっしゃっていました。難民だから、日本人だから、
そういったことを考えるまえに、困っている人がいたら手を差し伸べる
一緒に生きていく。共に、社会を、環境をつくっていく。日本の社会において
ミャンマー難民の方々はマイノリティーです。ですが、今同じ時間に、
同じ空間に一緒に暮らす仲間である、そんな当たり前のことを、
チョウチョウソーさん達の行動は、私達日本人に教えてくれたように思います。
次回の、大阪大学社学共創連続セミナー第9回は 歴史・文化資源の
ポテンシャルをテーマに11月13日水曜日に開催されます。
興味のある方は、大阪大学21世紀懐徳堂のHPより
お申し込みの上、ご参加ください。
ごきげん千里837月曜日、次回もお楽しみに♪
『ごきげん千里837!(やぁ、みんな)月曜日』
牧瀬 ひろこ