こんにちは!
北千里アワー木曜日を担当しています、高山香純です!
今週の「やってんねん関大!おおさかまち探し」のコーナーは、
文学部3年生の小出梨菜子さんにお越しいただきました!
今回小出さんはNPO法人あっとすくーるの
渡塾についてお話してくれました!
今回、クラウドファンディングから取材対象を探していたという小出さん。
そこで、渡塾という塾を見つけました。
NPO法人あっとすくーるが運営する渡塾は、箕面と高槻の2校があります。
このうち高槻校が昨年の大阪北部地震で
塾が入っているビルの被害が大きく使えない状態になってしまいました。
そこで、昨年6/26、再建のためのクラウドファンディングを行ったのです。
そもそもこの渡塾は、普通の塾とは少し違います。
一人親家庭や不登校、親が子育てに関心がないなど、
生活環境や経済的な不安を抱える子どもが多く通っているのです。
一人親家庭には返還不要の奨学金制度もあり、
審査はありますが実質無料で授業を受けることも可能です。
様々な事情を抱えた生徒の「第2の家」とも言える渡塾にとって、
再建は急務でした。
再建のためのクラウドファンディングは1160万円を目標にスタートし、
初日に100万円が集まり順調な滑り出しでした。
しかし、その直後西日本を豪雨が襲いました。
大きな被害は連日メディアで報道され、
大阪北部地震の報道は減っていきました。
注目が減ればクラウドファンディングにももちろん影響が出ます。
このクラウドファンディングはAll-or-Nothing方式といって、
目標金額に達しなければ全額返金、
つまり全て無かったことになるというシステムを採用していました。
支援が伸び悩む中、風向きを変えたのはSNSの力でした。
支援者の人たちによって少しずつ情報が拡散されていき、
支援は大阪だけでなく全国へと広がりました。
最終的に集まった支援金は1547万円。
当初の目標を大きく上回る結果で、671人もの人が参加しました。
集まった資金を元に、昨年9月、
新しい場所で渡塾高槻校は再開しました。
子どもたちが安心して過ごせる場所を作るため、
以前よりも設備を充実させています。
畳の部屋があったり漫画があったり、
授業がないときでも子どもたちが集まる場所になっているのです。
そして授業のための場所とは別に、同じビル内にもうひとつ物件を借りています。
ここにはキッチンがあり、子どもたちは塾で食事をすることができます。
また、一人になりたいという生徒のためのスペースもあります。
中学生から高校生の生徒が通う渡塾。
代表の渡さんも母子家庭で育ちました。
自身の経験があって、このような取り組みをされているそうです。
生徒の中にはシングルマザーという家庭も多く、
男性である渡さんへの相談もあったりするんだとか。
一人だと視野が狭まってしまうことも、
相談できる環境があるというのはとても素敵ですね。
卒業シーズンということで現在渡塾では
新しい講師のボランティアを募集中とのこと。
謝礼金も出るそうです。ご興味ある方は是非!
小出さんありがとうございました!
それでは、今回はこの辺で。
高山香純でした!!
『北千里アワー』
毎週月曜日~木曜日午後4時~6時オンエア