皆さん、こんにちは!
SENRI・STREET 月曜日担当の本田かおりです。
3回目の放送はいかがでしたか。
「こんなのみぃつけた」では、
「ミニ巡回展 流行病(はやりやまい)と新型コロナ~100年後の人たちへ~」
についてお話ししました。
この巡回展は、吹田市立博物館と茨木市の合同開催で、
吹田市では中央図書館中2階休憩コーナーで、
10月2日(土曜日)~17日(日曜日)午前10時~午後6時、
木曜日と金曜日は午前10時~午後8時。
千里山・佐井寺図書館2階復元教室2で、
10月23日(土曜日)~11月7日(日曜日)午前10時~午後6時、
10月28日(木曜日)は休館日です。
子育て青少年拠点夢つながり未来館(ゆいぴあ)1階エントランスホールで、
11月15日(月曜日)~19日(金曜日)午前10時~午後5時30分。
初日11月15日は午後1時~午後5時30分。
最終日の11月19日は午前10時~午後3時。と巡回して開催されます。
この巡回展は、吹田市立博物館では、100年後の人びとの情報源となるよう、
新型コロナウイルス感染症に関連する資料を収集しています。
今はありきたりのものでも、100年後には現在の新型コロナウイルス感染症の
感染拡大についての実態を知る情報源として貴重な歴史資料となります。
令和3年の現在も猛威を振るう流行病(疫病=伝染性をもつ感染症の流行)ですが、
実は人類はその歴史の長さだけ、さまざまな流行病に悩まされてきました。
過去の流行病においても、人びとは病の苦しみだけでなく、
差別や死別などによる悲しみを経験し、
社会内部のさまざまな軋轢に悩まされてきたのです。
今回のミニ巡回展では、茨木と吹田に会場を設け、
令和2年2月から収集を進めている新型コロナウイルス感染症に関する
現代資料に加えて、流行病についての歴史資料も展示します。
この展示を、これまでとこれからの流行病と人類の関わり方を考える
ヒントにしていただければ幸いです。という趣旨のもと開催されています。
先日、中央図書館で見学してきました。
展示解説は、第1章:流行病(はやりやまい)の歴史と
第2章:新型コロナの現在との2章建てでしていて、
第1章は、江戸後期から昭和中期にかけての流行病について、
歴史資料を通じて紹介されていました。
人間と病気の長い歴史を振り返り、天然痘、はしか、コレラなどの疫病によって
多くの死者を出し恐れられていました。
それによって恐怖やそこから逃れたいとのことや、子供たちを守ろうと
神仏や呪術にすがって疫神信仰などを生み出しましたが、
一方で各時代の行政機関や研究機関は国民の命と健康を守り、
国をさらに発展させるために様々な形で疫病予防のための普及を図りました。
天保2年に発表された、「疱瘡食物考」は、
天然痘に罹る前後に心得るべき食べ物を具体的詳細に記されています。
明治13年に発表された、「虎列刺豫防諭解(これらよぼうさとし)」では、
発行の前年に猛威を振るったコレラ禍を教訓に、予防法や制圧法、
そしてその心構えを記した政府刊行物です。
大正9年に美術家が知人に宛てたハガキには、
そのころ流行したスペイン風邪について書かれていて、
イラストは黒色のマスクを着けて外出して
「カラス天狗のようないでたち」であったと記されています。
昭和39年に発行された地方新聞では、
五輪のさなかにこれら騒ぎがあったと報道していて、
五輪組織委員会が関係者を集めた緊急対策会議を開くことにした
ということが記されています。
第2章:新型コロナの現在では、コロナ禍でかつてないほどの
不確実性の大きい社会に向き合うことを余儀なくされていて、
何が正しいのか分からなくなっていることが多くて、判断のよりどころとして
資料や証言や経験談などが役立つことがあります。
コロナに関して、健全な議論や疑問を持つことが
よりよい社会を作る第一歩になるとして、
吹田市立博物館が令和2年2月から収集した
新型コロナに関する資料などを展示しています。
写真や張り紙、プラカード、食の取り組みに関する資料や物品の展示、
各所からの資料提供があったものを見る事が出来ます。
この巡回展を通じて、考えさせられること、再確認することがありました。
お時間があれば、見学されてはいかがでしょうか。
今日は「ミニ巡回展 流行病(はやりやまい)と
新型コロナ~100年後の人たちへ~」をご紹介させていただきました。
『SENRI・STREET』
月曜〜木曜日13:00~14:00放送中!