番組への
メッセージ

2021年3月5日(金) 寺谷一紀の千里の道は世界へ通ず

皆さま、こんにちは!
「寺谷一紀の千里の道は世界へ通ず」アシスタントの道越裕海(みちごえゆう)です。

第一金曜日の「体のことは千里に聞こう」です。
スタジオには、阪急南千里駅すぐ済生会千里病院より脳卒中センター長の桧山永得先生
にお越しいただきました。今日のテーマは「脳梗塞」です。
脳の血管が突然つまって血流が途絶え、脳の細胞が死んでしまう病気です。
寝たきりの原因No.1の脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)の死亡者数は、
年間約13万人で、その60%ほどが脳梗塞なんだそうです。
血管がつまる原因として「動脈硬化」「不整脈」があります。
「動脈硬化」は、加齢に伴って硬くなった血管にコレステロールや脂質でドロドロになった
血液が付着して血液の流れが悪くなってしまう状態で血液が固まりやすくなって血栓が
できてしまう。「不整脈」は、心臓で血栓ができて脳の血管をふせいでしまうことで
脳梗塞が引き起こされる。
これらの原因には、高血圧や高脂血症、糖尿病、心臓病といった疾患や、肥満、喫煙、
飲酒などの日常の生活習慣が密接にかかわっています。
そして、発症することが多いものとして、運動麻痺と、ことばの症状があります。
最多の症状は、運動麻痺、体の右か左半身に力が入らなくなる、
手足と同じ側の顔にまで麻痺が起こることもある。
ことばの症状は、ろれつが回りにくくなる症状(構音障害)と、ことばを
理解出来なくなったり、言いたいことが言えなくなったりする症状(失語)がある。
その他体の半分のしびれなどの感覚障害、めまいや吐き気、嘔吐、片目もしくは
視野の半分が見えにくくなるなども脳梗塞が疑われる症状です。
治療については「3つの段階」があるそうです。
(超急性期治療)
血栓を点滴でとかしたり、カテーテルで除去することにより閉塞している血管を
再開通させ脳梗塞を治す治療。
(急性期治療)
点滴や内服で脳梗塞の進行や再発を予防する
(慢性期治療)
リハビリテーションにより後遺症を軽減する治療
超急性期治療を行う事で脳梗塞を治せる可能性があります。
発症から時間が経過していると脳梗塞が完成してしまって、超急性期治療を行う事が
できない。ですので、脳梗塞が起こったら、もしくは疑われたら可能な限り早く
専門病院を受診したり、119番に電話して救急車を呼んでください。
「ACT-FAST(アクトファスト)」キャンペーン活動がある事も教えて頂きました。
顔の麻痺(Face)、腕の麻痺(Arm)、ことばの障害(Speech)の頭文字を組み合わせた
ものです。Tは時刻(Time)の頭文字で、発症時刻(Time)のことです。
3つの症状の有無と発症時刻を確認して、一刻も早く救急受診するよう呼びかける
スローガンです。
みなさん、ぜひ覚えておいてください。
今回もリスナーの皆さんからのご質問も頂きました。皆さんいつもありがとうございます。
桧山先生に、ひとつひとつ丁寧にお答え頂きました。桧山先生、ありがとうございました。
済生会千里病院の脳卒中専門医外来は、4月から(月~金)の週5日に増えるそうです。
頼もしいですね。
次回このコーナーは、4月2日。
テーマは「コレステロールが高いと言われたら」です。
次回は、済生会千里病院・院長の中谷敏先生にお話いただきます。
皆様からのご質問をお待ちしております。
質問の締切は3月26日(金)までとなっております。
FAX:06-6832-8370
メール:nocorin@senri-fm.jp
又は、番組表のQRコードを読み取り、専用の質問フォームもぜひご利用ください。
皆様からのご質問お待ちしております。

道越裕海のtalk to youは、3月8日「国際女性デー」
そして「ミモザの日」のお話をしました。大切な女性へ、日頃の感謝の気持ちを込めて、
ミモザの花をぜひ送ってみてはいかがでしょうか?

次回の放送もお楽しみに!
皆様からのメッセージもお待ちしております。

FAX:06-6832-8370
E-mail :nocorin@senri-fm.jp

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寺谷一紀さんのホームページ
http://www.terataniichiki.com



『寺谷一紀の千里の道は世界へ通ず』
毎週金曜日15:00~放送中!