こんにちは!SENRI・STREET 木曜日の岩本尚子です。
いつもお聴き下さりありがとうございます。
今回の「こんなのみぃつけた」では
前回に引き続き桜塚古墳群についてお届けしました。
阪急岡町駅を中心に1キロくらいの範囲内に広がっている桜塚古墳群。
今回は岡町駅西側エリアにある古墳についてご紹介しました。
桜塚にあった古墳は4世紀から5世紀ころに作られたと言われています。
実は今から100年くらい昔は岡町を中心に36くらいの古墳があったそうです。
そしてその36あった古墳の中でも1番中心となるのが、
岡町駅の西側近くにある「大石塚・小石塚」古墳です。
これは阪急宝塚線沿線では1番大きい古墳だったそうです。
駅の西側に降りて、徒歩2、3分ほどで「大石塚・小石塚古墳」に到着。
周りは静かな住宅街で、木々の緑が美しい静かな公園になっています。
遊歩道を挟んで北と南に、なんとなく墳丘のようなものが見えるのですが
どちらにも柵がはられていて中に入ることはできず、
残念ながら詳しい様子はわかりませんでした。
案内板によると北側にあるのが小石塚古墳、南側が大石塚古墳。
大石塚塚古墳はとても大きな前方後円墳で
前後の長さは80メートル以上、
小石塚古墳はその名の通りやや小ぶりで大石塚古墳の半分ほどの大きさです。
外から眺めるだけでしたが、なんだかここだけ空気感が違うというか、
凛とした雰囲気に包まれていて、不思議と厳かな気持ちになりました。
「大石塚・小石塚古墳」は両方ともその形式から見て、
古墳時代前期末の4世紀中頃に作られたそうです。
岡町駅東側の古墳群は5世紀に作られたそうなので、
それよりも古いものになるわけですね。
大石塚古墳は墳丘に河原石を葺石に使い、石塚の呼称の起こりを示唆しています。
墳丘平坦部には円筒埴輪や
朝顔型埴輪が置かれていました。小石塚古墳の方には葺石はありません。
非常に荒れていて埴輪も散乱していたそうです。
調べてみると、
両方の古墳から出土された埴輪が展示されている施設があるとのこと。
それは「豊中市立伝統芸能館」と言って、
ちょうど「大石塚・小石塚古墳」の入り口の隣にあるのです。
せっかくなので、見学させてもらいました。
こちらの建物では、伝統的な古典芸能、
落語や漫才などの大衆芸能の無料公演も行われているようです。
一階に展示コーナーがあって、大石塚古墳から出土した円筒埴輪、朝顔型埴輪、
円筒埴輪棺(えんとうはにわかん)が展示してありました。
円筒埴輪棺は、円筒埴輪を2個分使用して、中央部で組み合わせ、
両端の口の部分は別の埴輪片で蓋をしています。
間近で見ると大きくてとても重厚感があります。
そして「大石塚・小石塚古墳」や桜塚古墳群についての
説明のパネルなどもありました。
それによると、桜塚古墳群からは、当時は大変貴重であった鉄製の武器、
武具、馬具などが豊富に出土したことから、堺市にある仁徳陵古墳などの
巨大な古墳を築く畿内の中心的な勢力と強い結びつきがあった
と考えられているそうです。
というわけで2週に渡って桜塚古墳群についてお届けしましたが、
いかがでしたでしょうか。
5カ所とも徒歩圏内にあり、良いお散歩コースとしてもおススメですよ。
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