今週もお聞き頂きありがとうございました。
梅雨真っ只中の沖縄は連日雨が降っています。
そんな沖縄で梅雨を告げる花と言えば、伊集の花(イジュの花)です。
5月5日の南日本新聞と5月24日の琉球新報に写真が掲載されていました。
同じく崑崙花(コンロンカ)も梅雨を告げる花として知られています。
中国の崑崙山脈の雪のように白い花を咲かせることから、この名前がついていて、
白い葉の美しさから、ハンカチの花とも言われています。
日本画家の田中一村の作品に崑崙花が描かれています。
〈檳榔樹の森に崑崙花〉
〈ビロウ・コンロンカに蝶〉
〈ビロウとコンロンカ〉
田中一村は1908年に栃木県で生まれました。
幼い頃から画才を発揮し、大正15年に東京美術学校入学しますが、
わずか2ヶ月余りで中退。その後は南画家として活動します。
昭和33年に50歳で単身奄美大島に移住。
紬工場で染色工として働き、蓄えができたら絵を描くという生活を繰り返し、
亜熱帯の植物や動物を描き続けました。
生前作品を公表する機会もなく無名のまま、1977年9月11日に69歳で亡くなりました。
これは1959年の肖像写真です。
1977年5月の亡くなる直前の写真。
田中一村の故郷・栃木県栃木市にある満福寺にお墓があります。
生誕110周年の2018年にはお墓が新しくなりました。
5月8日~6月6日まで、ジェイアール京都伊勢丹内にある
美術館「えき」KYOTOで「田中一村展 奄美へとつづく道」が
開催されています。
若き南画家としての栃木~東京時代、
新しい画風を模索し「一村」と名を変えた千葉時代、
そして画家として満足感あふれる日々を送った奄美時代と、
大きく3つの章に分けて展示されています。
お近くの方はご覧になってはいかがでしょうか。
今週はイジュの花と崑崙花の話題に合わせて、
アルバム「楽園」から伊礼麻乃さんの「イジュの花」
アルバム「沖縄物語」から永井龍雲さんの「崑崙花」をお届けしました。
5月28日の琉球新報にこんな写真が掲載されていました。
冨祖崎海岸で跳びはねているトントンミーです。
トントンミーは、ミナミトビハゼのことです。
撮影された冨祖崎海岸は、南城市佐敷にあります。
トントンミーは春から初夏にかけてが繁殖期で、
毎年この時期になると写真が新聞に掲載されます。
琉球新報デジタルには、「アルバムきょうの沖縄」という
きょう撮影・アップされた写真を通して1日を振り返るまとめページがあります。
毎日、夕方に写真が4,5枚掲載されます。
内容は先程紹介したトントンミーや風景、植物、スポーツ選手、猫など様々です。
5月27日には那覇市役所前のオオバナサルスベリの写真が掲載されていました。
手のひらくらいの大きな花が咲きます。
同じオオバナサルスベリは沖縄市の沖縄こどもの国にもあります。
オオバナサルスベリはバナバとも言います。
バナバは健康茶として販売されているので、
ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
石垣島のスナックパインが店頭に並び始めました。
スナックパインは酸味が少なく糖度が高いのが特徴で、
手でちぎって食べることができます。
最近はフィリピンのパインのほか、台湾の金鑚パイン、
沖縄のパインなど、いろいろな種類が販売されています。
食べ比べてみるのも楽しそうですね!
今、沖縄の今帰仁Tシャツが話題になっています。
今帰仁村観光協会がデザインしたもので、大小様々な「今帰仁」の
文字がびっしりと並んでいます。
観光協会がイベントのため、スタッフTシャツとして製作したところ、
県内外から購入を望む声が上がり、製品化したそうです。
今帰仁村は沖縄本島北部に位置します。
来週は今帰仁村観光協会の横澤事務局長と電話を繋いで、
今帰仁村の魅力をたっぷりと伺います。
どうぞ、お楽しみに。
〈今週の曲〉
M1 イジュの花 / 伊礼麻乃
M2 崑崙花 / 永井龍雲
M3 長寿節 / 小野田実
番組では、皆様からのメッセージをお待ちしています。
ぜひ、お寄せ下さい!!
FAX:06-6832-8370
E-mail :nocorin@senri-fm.jp
『沖縄へいこう』
毎週土曜日14:00~14:30放送中!