番組への
メッセージ

2022年1月22日(土)ばんちゃんのコレラジオキクキク

こんにちは!(^^)!桜山 結子(さくらやま ゆうこ)です。

最初の話題は、「白いダイヤ 排熱冷やすなら雪があるじゃない」でした。
昔、黒いダイヤと呼ばれた石炭、続いて赤いダイヤと呼ばれた小豆、
そして今度は白いダイヤと呼ばれるものが登場しました。
それは“雪”です。

以前、世界で最も雪の降るのが日本だと紹介した事があります。
雪かきの大変さやそれにより事故が発生したりと
豪雪地帯の方々にとってはとても厄介な雪。
そんな厄介ものを上手く活用していこうというのです。

北海道の中央部に位置する美唄市には、
パソコンやスマホでやりとりするデータを保管するデータセンターがあります。
ここは24時間動き発熱するため、冷やさないと壊れてしまうので
それを雪で冷やす“ホワイトデータセンター構想”が今年から
本格的に動き出す様です。今までは電気の冷房で冷やしていましたが、
これによりコストは半分以下になり、環境にも優しくなります。
弱みを強みに変えていかすという凄い発想です。

実は北海道だけでなく色んな地域で雪を使った取り組みは行われています。
例えば、雪解け冷水をマンションに循環させて冷房を行ったり、
日本酒を作る際に雪冷房を使って温度変化が少なく
安定した貯蔵環境を作ったりしています。
また、美唄市のデータセンターの敷地内にはビニールハウスがあり、
雪をイメージして作られた白いキクラゲやトマト、レタスの栽培も
この雪の冷やす力を利用して作られています。
マイナスだと思っていたものがプラスになる事があるんですね。
不要なものってこの世界にないのかもしれません。

続いて、キッズ先生のコーナー
「小学4年生 馬場 綾音先生」でした。
最初の話題は、冬休みの過ごし方について。
京都の祖父母の家に行ったそうです。
クリスマスプレゼントでもらった人生ゲームを親族で楽しみました。
また、初めて銀閣寺に行きました。とにかく凄かった!と話してくれました。

続いて、3学期の係について。“配り係”になりました。
仕事の内容は宿題の返却などです。
この係、クラスの1/3近くの人が属していて
沢山配り物があるんだなと驚きました。

次に、最近ハマっていることは?音楽を聴く事でした。
好きなジャンルが“ボカロ”。因みにボカロとは、
メロディーと歌詞を入力することで、
サンプリングされた人の声を元にした歌声が合成されて出来た音楽です。
スタジオは一時ぽかんとなりましたが、
ディレクターの光の速さの検索で答えがわかり、
なんとか綾音先生の話についていく事が出来ました。

さて、コロナの感染者が急激に増加していますが、
その事で学校での変化があったかたずねてみました。
3学期にマラソン大会が予定されていましたが、それが延期になったそうです。
最後に、今年の目標を聞きました。
“授業で沢山手を挙げて発表する”でした。
綾音先生なら直ぐに目標達成できそうですね。

最後の話題は、百名水「宮水」でした。
宮水は、今の兵庫県西宮市の西宮神社の南東側一帯から湧出しており、
江戸時代後期から日本酒造りに使用されていることで有名で、日本の清酒生産量の
約3割を占めるとも言われる灘五郷の酒造に欠かせない名水です。

西宮市南部の久保町、鞍掛町、石在町そして東町にわたる
約500メートル四方の地域にある浅井戸から汲み上げられます。
この水は発見当初、“西宮の水”と呼ばれていましたが、
後に略されて宮水となったそうです。

宮水は1840年に、現在の神戸市で酒造業を営む
櫻正宗6代目当主山邑太左衛門によって発見されました。
一般的に清酒は、夏を越すと“火落ち”と呼ばれる現象があり、
味が悪くなると言われていますが、
灘地方で生産されたものは“秋晴れ”という現象がおこり、
味が一段と芳醇になると言われています。
そこに着目した山邑が、西宮の酒だけが秋晴れする理由は
“水”の違いにあるのではと考えたのが発端でした。
山邑は、西宮と神戸に酒蔵を持っていましたが、
西宮の梅ノ木蔵の梅ノ木井戸の水を汲んで帰り、
この水で神戸の酒蔵で清酒を仕込んだところ、美酒を造ることができたそうです。
これに目をつけた地域の農民らが、井戸を掘り、酒蔵に宮水を売るようになり、
西宮特有のこの商売を“水屋”と呼ぶ様になりました。

宮水は、中程度の硬水で、リンの含有量が多く、
鉄分が少ないため酒造に適しています。
梅ノ木井戸の近くを流れる夙川の伏流水と、
六甲山の花崗岩を通り抜けてきた水に、塩分を含んだ海水が
微妙にまじりあって湧いた水と考えられています。
またミネラル成分は、麹や酵母の栄養分となり酵素の作用を促進します。

さて、これだけの名水なのでさぞ美味な味かと思いきや
ばんばさんの飲んだ感想は意外なものでした。
“そこまで美味しくない、力を感じる、薬のような”でした。
この水はお酒を作る事には適していますが、
そのまま飲むには少し難しい味のようです。
因みにこの名水を飲んだり見学するには許可が必要です。
日本が世界にほこる日本酒の要となる水はこの名水で造られているようです。

img_0267.JPG


『ばんちゃんのコレラジオ キクキク』
毎週土曜日10:00~正午まで放送中!