こんにちは(*^^)v桜山 結子(さくらやま ゆうこ)です。
最初の話題は、「混浴文化」でした。
古の時代、日本では温泉が溜まって出来た“野湯”の利用から入浴が始まり、
初めは男湯・女湯という概念はなかったそうです。
その後1791年に江戸の銭湯での混浴を禁止する
“男女混浴禁止令”が出されましたが、混浴は主流であり続けた様です。
混浴できる宿や共同湯は1993年に全国で約1200カ所でしたが、
2021年には約500カ所まで減っています。
全国的なマナー違反の問題から減りつつある様です。
青森、岩手、秋田の3県にまたがる十和田八幡平国立公園内には
古くからの湯治宿が14軒あり、多くが混浴です。
旅館業法など現行の法令では混浴の新設が事実上認められていない為
これ以上減る事はあっても増える事は難しいようです。
そんな中、“混浴は湯治文化を形作る重要な要素で継承すべき”という考えから
環境省東北地方環境事務所が“10年後の混浴プロジェクト”を企画しました。
この一環として男性は半ズボン、女性は肩が出るワンピースとズボンの
“湯あみ着”を着て、入浴してもらう実験が昨年11月に行われました。
その後のアンケートで男女約300人のうち女性の75%が混浴に抵抗がある
と答えましたが、湯あみ着を着て81%が抵抗がなくなったと回答しました。
更に男女ともに8割近くが、今後も湯あみ着の取り組みをして欲しいとしています。
混浴のある場所は、絶景や秘境と呼ばれる場所も多く、
せっかくなら家族などと一緒に入りたいという方も多い様です。
コロナ終息後、また世界中から観光客が訪れた際にも
湯あみ着はとてもいいと思います。
最後の話題は、百名水「瓜破清水」でした。
富山県砺波市庄川町金屋にある湧水で、この水は、
地域住民の飲料水や生活用水として利用されています。
1996年に国土庁(現国土交通省)によって“水の郷百選”に選ばれ、
“水を活かしたまちづくり”で優れた成果をあげている町です。
瓜裂の清水は庄川扇状地の伏流水か、八乙女山の水源林や降雪等による、
地下水が河岸段丘に湧出していると考えられています。
名前の由来は、約600年前、綽如上人が杉谷山の庵から地方へ布教に出かけ、
この地で休んでいた時に、馬の蹄が突然陥没し、
その跡から冷たい清水が湧き出てきました。
そこで上人がこの水で瓜を冷やしたところ、
その冷たさから瓜が自然と裂けてしまい、
これを見た上人がこの水を“瓜裂清水”と命名したとされています。
それ以降、この清水は枯渇することなく、
霊水として村民から大切に守られています。
さて、この水は水温12度から14度程、
水と空気の境目がわからないほど透明度の高い綺麗な名水です。
ばんばさんの味の感想ですが、
“とろっとしている” “浴びる様に何度も飲んだ”
“中にはお酒の様な味がした” という人もいるそうです。
水が出ている所には不動明王などの4つ石仏があり、
とても神聖な雰囲気のある場所です。
砺波市は、まるで海に浮かぶ小島が沢山点在している様に見える
美しい風景の“散居村”が有名です。220k㎡という広大な砺波平野に
“カイニョ”と呼ばれる屋敷林に囲まれた約1万戸の農家が点在しています。
屋敷林は、この地方の冬の厳しい季節風や吹雪、
夏の強い陽射しなどから家や人々の暮しを守ります。
それと、花の街でもあり特にチューリップの生産は有名です。
また春はスイセン、初夏は花しょうぶ、夏はカンナ、秋はコスモスと、
一年を通して季節の花が咲き誇る花のまさに楽園でもあります。
魅力満点の瓜破清水、ぜひ行ってみたです。
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