今週もお聞きいただきありがとうございました。
沖縄では1年中きれいな花が咲いていますが、
たくさんの種類が見られるのは3月~5月。
今週の沖縄タイムスには、各地で見ごろを迎えている
花の写真が掲載されていました。
3月14日の記事に掲載されていたのは、
西表島の民家で咲くヒスイカズラ。
ヒヨドリが花の蜜を吸いに来ています。
記事によると、ヒスイカズラの蜜はとても甘いそうです。
3月16日には、那覇市真嘉比公園のブラシの木の写真が
掲載されていました。
ブラシの木という名前は、垂れ下がるように咲く花の形が、
ボトルを洗うブラシに似ていることからきています。
この花は大阪でも咲きますが、開花は5月中旬頃。
沖縄の開花は早いです。
そして、3月18日には石垣島のデイゴの写真が掲載されていました。
沖縄本島ではデイゴの開花は4月~5月ですが、
石垣島は本島より南にあるので、3月でも咲いています。
写真が撮影された17日の石垣島は最高気温26.4度で
今年最高を観測しました。
今週は子どもたちによる合唱をお届けしました。
1曲目は「月桃」2曲目は「耳切坊主」。
首里少年少女合唱団が歌っています。
そして、3曲目は「太陽の子」4曲目は「トントンミー」。
トントンミーとはムツゴロウのこと。
どちらもシュガーホールジュニアコーラスが歌っています。
今日聞いていただいた曲はすべて、
沖縄の作曲家、中村透さんプロデュースのアルバム
「コーラスでうたう ウチナー子どもうた」に
収録されています。
ここからは、花のデザインの琉球郵便切手を紹介します。
琉球郵便切手は、1945年~1972年5月14日の
アメリカ統治下で発行された切手です。
「琉球郵便」という文字が入っていて、27年間で259種類が発行されました。
そのうち、花のデザインのものは11種類あります。
<テッポウユリ>
花のデザインの中では最も古く、1948年に発行されたものです。
1960年~1971年に発行された10枚です。
<さんにん(月桃)>
<月下美人>
<いじゅ>
<でいご>
<仏桑華>
<ゆうな>
<オオゴチョウ>
<はまおもと(はまゆう)>
<サンダンカ>
全259種類のうち、花のデザインは11種類。
今では海外から入ってきた花もたくさん咲いていますが、
この当時は非常に少なかったことがわかります。
どの季節もたくさんの花が咲いているのが当たり前の光景になったのは、
1987年に行われた「花の国際交流事業」がきっかけです。
これはオリオンビール創立30周年を記念して行われた事業で、
南米から持ち帰った種子を沖縄で播種して苗木に育てて、
全県に無料配布するという取り組みです。
この時にトックリキワタ、ゴールデンシャワー、プルメリア、
イペーなど、現在沖縄で親しまれている植物が入ってきました。
今週は琉球郵便切手を紹介しましたが、
琉球郵便切手が発行されていたアメリカ統治下の沖縄のことを
もっと詳しく知りたいなら、中央公論新社から2022年12月8日に発行された
与那原恵さんの「琉球切手を旅する」という本がおすすめです。
米軍による占領、琉球政府発足、島ぐるみ闘争、復帰運動など
アメリカ統治下の出来事が書かれています。
切手についての本ではないので、そこはご注意ください。
3月15日~20日まで阪急うめだ本店で「フランスフェア」が開催されています。
会場ではオリーブの古木のまな板が販売されていました。
木目が良く分厚いまな板は
樹齢150年のオリーブで作られています。
日本の街中で見るオリーブは、細くてまな板は作れそうにありませんが、
イタリアのオリーブの古木はとても大きいです。
オリーブで有名な小豆島には、スペイン・アンダルシア地方からやってきた
樹齢千年を超えるオリーブの木があります。
沖縄にはフクギや琉球松で作ったまな板があります。
木製のまな板は包丁の刃当たりが柔らかい、
切った時の音が心地よい、長持ちするなど
いろいろなメリットがあります。
フランスフェアは20日まで開催されているので、
興味のある方は見に行ってみてはいかがでしょうか。
〈今週の曲〉
M1 月桃 / 首里少年少女合唱団
M2 耳切坊主 / 首里少年少女合唱団
M3 太陽の子 / シュガーホールジュニアコーラス
M4 トントンミーの歌 / シュガーホールジュニアコーラス
M5 美ら旅 / 氷川きよし
番組では、皆様からのメッセージをお待ちしています。
ぜひ、お寄せ下さい!!
FAX:06-6832-8370
E-mail :nocorin@senri-fm.jp
『沖縄へいこう』
毎週土曜日14:00~14:30放送中!