番組への
メッセージ

2023年3月25日(土) 蕭 秀華のちょっといいcinemaにのせて

高齢者社会における介護の問題点に鋭く切り込んだ「ロストケア」
介護士でありながら42人もの高齢者を殺した犯罪者の男。
それを裁こうとする女検事。
「殺し」ではなく「救い」だったと主張する男の真意は何だったのか。
介護の現状を調べていくうちに正義とは何か!と、心が揺らいでいく検事の苦悩を長澤まさみが見事に演じきっています。
そして犯罪者を演じた松山ケンイチの静かなる怪演に心が震えました。
互いの信念をもって対峙する2人!目を背けることなく、向き合ってほしい作品です!

日本在住のインド人であるアンシュル・チョウハン監督による「赦し」
7年前に娘を殺されてしまった元夫婦と、当日17歳だった加害者の女性・福田夏奈。
彼女は20年の刑に復していたが、裁判所から再審の機会が与えられたという通知が父親の元に届いたことから、3人それぞれの葛藤が苦しくも描かれていきます。
裁判劇であり、日本おける少年法についても掘り下げられたサスペンスフルで緊張の1時間38分。
人はわかり合い、憎むべき相手おも受け入れ「赦す」ことができるのか?!
重要な役どころ福田夏奈を演じた松浦りょうの目の演技に注目して下さい。

「雑魚どもよ、大志を抱け!」
足立岬監督が20年かけた企画を遂に映画化させました。
様々な問題を抱える7人の小学生たち。
1988年のある架空の田舎町を舞台に、事情を抱える少年たち、そして親たちの成長を描いた作品です。
初映画出演にして初主演となるジャニーズJrの池川侑希弥の初々しさ。
リーダー的存在の隆造を演じた田代輝の演技には涙してしまいました。
コンプレックスや葛藤を抱えながら、何かを掴み取ろうとする弱虫たちの青春物語です。

デヴィッド・ボウイのドキュメンタリー映画「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ デイドリーム」
彼の知性、多才な才能に驚かされました!
デヴィッド・ボウイ財団唯一の公式認定ドキュメンタリーで、30年にわたって人知れずボウイが保管していたアーカイブから、選りすぐった未公開映像と40曲にわたる名曲で構成されています。プライベートの姿など非常に貴重な作品で、ボウイ本人のナレーションによって哲学的でクリエイティブな精神世界へと誘ってくれます。


映画誘人: 蕭 秀華



番組へのメッセージはこちらまで!!
FAX:06-6832-8370
E-mail :nocorin@senri-fm.jp

『蕭 秀華のちょっといいcinemaにのせて』
every Saturday pm3:00-pm4:00 O.A