山田洋次監督90本目となる「こんにちは、母さん」。
吉永小百合と大泉洋が親子を演じる令和の家族の物語です。
東京の下町を舞台に、現代社会でもがく人々、人情、家族の絆を山田ワールドならではの演出で描かれていきます。
今までにない吉永小百合の母親像。
大泉洋との息もピッタリ合っていました。
韓国映画「復讐の記憶」。
アルツハイマーを患う80代の男性が60年前、日本統治下で家族を殺されてしまった復讐を果たすノワール的な作品。
50代前半の名優イ・ソンミンが特殊メイクで80代を演じ、その迫真の復讐劇に圧倒されました。
この復讐に巻き込まれてしまう共演の若手俳優ナム・ジュヒョクも現代の青年を見事に演じていました。
後半ある事実を知った瞬間、涙が止まりませんでした。
オススメ度は星5つ!!
青森県弘前市を舞台に、津軽塗(別名:バカ塗り)職人を目指す娘と寡黙な職人の父親を中心に家族の再生を描いた作品「バカ塗りの娘」。
津軽塗の職人さんから、漆の使い方を習得し津軽弁にも挑戦した堀田真由と小林薫。
工房でのシーンはリアルで、手間暇かけて仕上げていく津軽塗の工程を丁寧に描いている所が魅力でもあります。
静かな作品ですが、奥に流れる熱い想いに触れてほしい。
100年前に起きた関東大震災。
その歴史の闇に葬られた「福田村事件」。
初めてその事実を知った衝撃は大き過ぎました。
福田村の自警団を含む100人以上の村人が、聞いたことのない讃岐の言葉を使う香川からきた薬の行商人を朝鮮の人たちだと疑い殺害してしまった事件で、今なを繰り返される群衆心理・デマを刷り込まれてしまう恐怖にゾッとしました。
長年ドキュメンタリーを製作してきたベテラン森達也監督の初長編劇映画。
監督・スタッフ・井浦新はじめ俳優陣による渾身の1作です。
世界で活躍する7カ国の女性監督・女優が作り出した短編7作品「私たちの声」。
主人公も全て女性で、女性の社会問題が語られています。
日本からは呉美保監督、杏主演による「きみはいい子」。
シングルマザーの1週間が描かれています。
映画誘人: 蕭 秀華
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『蕭 秀華のちょっといいcinemaにのせて』
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