皆さん、こんにちは〜
ごきげん千里837木曜日担当の椢原佳子(くにはらけいこ)です。
今週も聴いていただき、ありがとうございます♪
今週は 豊中市立文化芸術センター1階 特別展示室で開催中の巡回展展「庄内式土器 豊中で発見された卑弥呼の時代の土器」についてお話しました。
開催期間は4月7日日曜日まで。月曜日は休館です。
場所は阪急電車 曽根駅 から徒歩5分、豊中市立文化芸術センターです。
入り口を入って右手に展示室があります。
この展覧会は、令和5年(2023年)10月~12月に豊中市立郷土資料館の開館1周年を記念して、開催された特別展を、豊中市立文化芸術センターにおいて巡回展として開催しています。
昭和10年(1935年)から始まった庄内尋常高等小学校の建設工事で土取りをした際に、たくさんの土器が見つかりました。
のちの研究でそれらの一部が、弥生時代から古墳時代へ移り変わる時期、「卑弥呼の時代」の土器であることが判明しました。
そして、見つかった場所の地名にちなんで「庄内式土器」と呼ばれるようになったのです。(市のHPより)
展示室の中にあった説明に、庄内式土器は弥生時代から古墳時代へと移り変わる頃3世紀前半に作られた壺、甕(かめ)高坏(たかつき)器台(きだい)鉢など、生活で使う土器です。
中でも庄内式土器の特徴がよくあらわれているのはかめだそう。
庄内式土器のかめは、弥生時代後期に現在の大阪や京都を中心とした畿内(きない)地方での作り方に、岡山を中心とした吉備(きび)地方での作り方を取り込んで誕生したといわれているそうです。
畿内地方では、土器の外面を羽子板状の木の工具でたたき、土器の形を整えます。
また、吉備地方では土器の内面をナイフのような工具で削ります。
庄内式土器にはこの2つの技法が組み合わされているそうです。
また、熱を効率よく伝える工夫は、かめの底にも表れていて、弥生時代のかめは底が平らであるのに対し、庄内式では少し尖り気味の丸底に変化します。
この変化はかめだけではなく壺にも表れます。
そして底の形の変化はのちに制作されていく布留式(ふるしき)土器にも見られ、底がどんどん丸くなっていきます。
展示室にはとてもきれいな状態の弥生土器のかめ、庄内式土器、布留式土器のかめがそれえぞれ展示されています。
また、弥生土器から布留式土器までの底の変化の説明がされていて、弥生式は平底、庄内式は尖り底、布留式土器は丸底と、徐々に変化しているさまがわかるようになっています。
その横には小型器台、小型鉢ばち、小型精製鉢ばち、長頸壺(ちょうけいつぼ)なるものが並んでいます。
そのほか待兼山古墳出土品など貴重なものが展示されていますので、興味のある方はぜひ期間内に足を運んでみてください。
そして、千里de川柳に今週もご参加ありがとうございます。
3月のテーマは『旅立ち』
春は色々な旅立ちもあります(≧∀≦)
ぜひ、一句詠んでみてください♪
来週も皆さんからの川柳、楽しみにお待ちしています。
『ごきげん千里837!(やぁ、みんな)木曜日』
椢原佳子