「トノバン音楽家 加藤和彦とその時代」
トノバンこと加藤和彦の音楽人生を時代の流れと共に紐解いていくドキュメンタリー映画。ザ・フォーク・クルセダーズ(加藤和彦、はしだのりひこ、北山修)のデビュー曲《帰ってきた酔っぱらい》の衝撃は今でも忘れられません。その後のサディスティック・ミカ・バンドのリーダーとして、またプロデューサー、アレンジャーと幾つもの顔を持つ天才音楽家であり、数多くのアーティストの指針であったことも初めて知りました。ラストの「あの素晴らしい愛をもう一度」に胸が一杯になりました。
「ゲバルトの杜ー彼は早稲田で死んだ」
1972年、早稲田大学文学部のキャンパスで当時文学部2年生の川口大三郎がリンチによって亡くなりました。これを機にエスカレートしていった革マル派と中核派による”内ゲバ“の実態に迫った代島治彦監督によるドキュメンタリーです。当時を知る証言者の話、鴻上尚史の劇中劇、大友良英の音楽によって分かりやすく、幅広い世代の方に見て頂ける作品に仕上がっています。何故、学生同士が殺し合ってしまったのか。
約50年前の学生たちの失敗を二度と繰り返さないためにも、この事実を知ってもらいたい!という思いが込められています。
現世と来世の狭間を描いた「わたくしどもは。」
佐渡島の金山跡地でのオールロケで、絵画のような美しい自然を舞台に静寂で不思議な世界へと誘われます。
記憶を無くした男女が惹かれ合うその先にあるものとは・・・。小松菜奈、松田龍平、大竹しのぶ、田中泯ほか、キャスティングが絶妙!富名哲也監督の独特な世界観は秀逸でした。
「告白 コンフェッション」
同名漫画が実写版で映画化。
山岳部OBで親友同士の浅井とジヨンは、17年前に登山中に亡くなった西田さゆりの慰霊登山で猛吹雪にあい遭難します。足を負傷したジヨンはもう助からないと確信し、“実は自分がさゆりを殺した”と告白するのですが、その直後に山小屋が見つかって・・・。告白を聞いてしまった男と、うっかり話してしまった男。薄暗い山小屋には不穏な空気が流れ、想像を絶する事態が起きてしまいます。ほぼ密室の2人劇。生田斗真とヤン・イクチュンの狂気の演技バトルは凄まじ過ぎました。上映時間は74分!十分過ぎるほど見応えがありました(汗)
2008年に日本で公開された「天安門、恋人たち」が、オリジナルの35mmプリントをノンレストアでDCP化されてリバイバル上映。デジタル化しながらフィルムの味わいを感じさせる映像に1980年代末の中国北京の様子が色濃く感じられます。北京の大学で出会った男女。これは時代に翻弄され、時を超えて愛に揺れ動く過激で官能的なラブストーリーです。
天安門事件に参加したロウ・イエ監督が事件直後から映画の構想を温め続けていた意欲作。
青春時代の危うさ、情熱、挫折、人生への迷いが力強い映像で描かれています。
「マッドマックス:フュリオサ」
”マッドマックス 怒りのデス・ロード“でシャーリーズ・セロンが演じた勇敢で荒々しい女性戦士フュリオサの若き日、怒りの原点が描かれています。
故郷・家族すべてを奪われたフュリオサが復讐のため、故郷に帰るために人生をかけて修羅の道に挑むストーリー。カーアクションと狂気!!やはり過激でした。
番組ではみなさんからのメッセージをお待ちしています!
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蕭秀華のちょっといいcinemaにのせて
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