『君の顔では泣けない』
芳根京子×高橋海人、初共演となる男女入れ替わり物語。
なんと15年間も入れ替わったまま!!という驚きの設定。コメディタッチではなく、元に戻らない切なさ、心の葛藤が丁寧に描き出され、思い描いていた人生を歩めない2人の苦しさが痛いほど伝わってきます。
『やがて海になる』
沖正人監督が生まれ故郷である広島県江田島を舞台に、ご自身の人生を投影して描いたヒューマンドラマ。もう若いとは言えない人生半ばを迎えた幼なじみ男女3人の《第2の青春映画》です。
母親の遺骨を海に散骨することを根底におきながら、映画の撮影という劇中劇、学生時代の回想、そして現在の3人の想いが交錯する、そこはかとなく良い作品でした。
『ブルーボーイ事件』
1960年代後期、国際化に向けた売春の取締りを強化する中、性別適合手術を受けた通称ブルーボーイたちを一掃して街を浄化しようとした検察は、手術を行った医師を逮捕。これは手術の違法性を問う、実際にあった《ブルーボーイ事件》の裁判から着想を得て製作された作品です。
期待の若手監督、飯塚花笑が、オーディションでトランスジェンダー女性である中川未悠を抜擢し、彼女たちの自分らしく生きたい!という心の叫び、本質の部分をあぶり出したオリジナル作品です。
『港のひかり』
舘ひろしが企画の立ち上げから参加し、特別な想いで挑んだ感動作。
舞台は2010年初頭、地方の港町で出会った1人ぼっちの元ヤクザの漁師と、交通事故で両親を失い、その事故で弱視の障害を抱えた少年との物語です。共に孤独な2人は心を通わせるようになり、漁師はなんとか少年の目を治してやりたいと考えるようになるのですが・・・。自己犠牲の精神を通して、観客の心を揺さぶる魂の作品です。
『平場の月』
堺雅人と井川遥共演による大人の恋愛物語。
それぞれに離婚・死別で独り身となった2人は中学卒業以来、久々に出会います。様々な人生経験を積み重ねた上で互いに惹かれ合っていくのですが・・・。
若い頃の好きとか嫌い!ではなく、いい面も悪い面も全て引っくるめて受け入れ、残りの人生を共に生きていきたいという感情に胸が熱くなります。
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