番組への
メッセージ

2025年3月24日(月)SENRI・STREET

こんにちは!SENRI・STREET 月曜日担当の本田かおりです。

22回目の放送はいかがでしたか。

今回は、「演劇スクールEN SUITA Vol.18『PIKA! -神々の遊ぶ庭- 』」についてです。

先週3月19日に、メイシアターにて公演された「演劇スクール  EN SUITA Vol.18  『PIKA! -神々の遊ぶ庭- 』」に行ってきました。
EN SUITAは、吹田及び周辺在住の小学生~大学生たちと、ハイクオリティな演劇・ミュージカル公演を目指し、年間を通して演技指導・ ボイストレーニング・ダンス等のレッスンを行っている演劇スクールです。

今回の公演『PIKA! -神々の遊ぶ庭- 』は、
派遣社員として働く凛と佳純は、退屈な毎日を送っていた。
ある日凜がおじいちゃんの遺品の「ナキウサギふぁんくらぶ」と書かれた会員カードを持ってきた。
ナキウサギに興味を持った社員に導かれ、商店街の不思議な書店、黒兎堂を訪ねると、松浦武四郎と名乗る侍と、谷貞子と名乗る袴姿の女が現れる。
来客ととんちんかんな会話を交わす店主が本を開くと、サロメと名乗る踊り子が登場し、気が付くと凛と佳純は寒い北国に飛ばされていた。
そして、目を覚ました二人の身体に異変が・・・。
というストーリーです。

作者によると、「さて、2025年、この星はどうなっていて、どうなっていくのか・・・。変化を敏感に感じ、的確に反応しているのは私たち人間ではなく、小さな動植物ではなかろうか?そんなことを思いながらここ数年、菌やら雑草やら登場させてきました。
次回は何をしようかなと探していて出会った、ナキウサギふぁんくらぶの存在。てことで。今回は、北海道に生息する、何ともキュートなナキウサギのお話です。彼らは氷河期を生き延びた「生き物」の大先輩です。その素朴で丁寧な暮らしぶりをご覧ください。
予測不能な環境の変化を、人間はのりこえられるのかなあ・・・」
とパンフレットにつづられています。

現代を生きる凛と佳純が、時を超え場所や種を超えて、急激な変化に自分を合わせながら乗り越えていこうとする姿を、歌や踊りの息をつかせぬエネルギッシュな展開のなかで描かれていきます。
とにかく、全員がホールの中を縦横無尽に動き回り、会場の中を観客と一緒に物語の世界の中へ引き込んでいくのが圧巻でした。
一人一人のエネルギーが、こちらにもビシバシ伝わってきました。
凛と佳純は、それぞれナキウサギとキツネに姿を変えますが、そこで各々の動物たちがどのような生活をしているのか体験することになるのですが、派遣社員として過ごしてきた自分と生き物として生きている自分を対比して、これからどのように生きていくか考えていくきっかけになったのではと思います。
日々を丁寧に生きていくこと、それが大切なのだと私も再確認しました。

登場人物の中で、サロメという自由で人間のためになら何でもするという女と、暁の女神エーオースという動物たちを守り秩序を保つ女の二人が対峙する場面での歌とダンスのパフォーマンスは、「すごい」の一言に尽きます。

全編にわたり繰り広げられる歌とダンスは、物語が真のあるものだからこそ、いきいきとして心に響いてくるのではと思います。

どんどん引き込まれていき、気が付くとエンディングを迎えていたという感じでした。

あっという間の2時間でした。

拝見した日は、15時と19時の2回公演の日で、私は15時の回に行きましたが、このパワーで夜の公演もやるのかと、感心しました。

ほんと、楽しませていただきました。

今後のスケジュールとしては、8月16日と17日に夢つながり未来館で夏公演をされるそうです。

一緒に活動してくれる方を随時募集しております、ということで、詳細はXやInstagramをご覧ください。

今日は、「演劇スクールEN SUITA Vol.18 『PIKA! -神々の遊ぶ庭- 』」をご紹介させていただきました。

来週の放送も、お楽しみに!