番組への
メッセージ

2016年3月5日(土)馬場章夫のぼらぼら千里

おはようございます。アシスタントの三枝雄子です。
今回放送中の千里中央とその周辺のお天気はとっても暖かく
まさに春到来のポカポカ陽気でした!FM千里のサテライト
スタジオからも日差しをかすかに感じながらお届けしました。
今週もばんちゃんの元気な掛け声「ぼらぼ~ら!」で生放送スタート!

いつもはばんちゃんのオープニングトークからスタートですが
今回はちがいましたよ。豊中市北消防署 新千里出張所にあります
豊中市立西丘こども園で開催されていた『消防署解放デー』に
FM千里山本リポーターが突撃リポートを中継して下さいました。
はしご車搭乗体験出来たり、放水体験出来たり、ロープ渡り体験、
地震体験など、消化器取り扱い体験、消防服で記念撮影。
子供達にとっても大人にとっても楽しみながら防災を
考えられるステキなイベントでした。

さ、今週もばんちゃんがFM千里サテライトスタジオを飛び出し
ぼらぼら探検をしてきました株式会社サシヒロさんに
併設されています『指物博物館』のレポートをお届けしました!
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実は1月にお届けした「旧中西家住宅」に伺っった時の道のりで
『指物博物館』を発見したのがきっかけでした。前田Dと
ばんちゃんはいつか絶対取材したいとずーっと
アプローチしていた念願の取材が実現しました。

取材させていただいたのは2016.3.2(水)。千里中央からは、
ひな祭り飾りでホームが華やかな北大阪急行に乗って「新大阪駅」へ。
JR京都線に乗換え高槻行きで「岸辺駅」へ到着。岸辺駅を降りると
ビックリ!駅が高架になってるし、エスカレーターで降りるとカッコいい
スタイリッシュなトイレがあって、ロータリーも美しく、見渡すとオシャレな
マンションが建っていて、しばらく行くと大きな看板が「あらゆる
住まいのことをご相談ください」建設全般/YKKap/株式会社サシヒロ
/指物博物館!駅から徒歩すぐ近くに目的の場所はありました!

ばんちゃんをお待ち下さっていたのは
今回ご案内くださいました
指物博物館 併設株式会社サシヒロ
代表取締役 会長/佐倉 弘(さくら ひろし)さん

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フォークリフトの横にデニムジーンズにベストとても
スタイリッシュな男性がシャキッと立っておられました。
「まるで映画俳優さんみたいな感じやったわぁ」とばんちゃん。
なんと!会長佐倉 弘さんはオン歳84歳⁉︎14歳から指物の
世界に触れてから今日まで70年間日本の指物文化を支えて
来られた素晴らしい方でした。今でもピースの両切りタバコを
指物技術を駆使して手作りされたパイプで燻らせている姿は
若々しくてエネルギッシュだったと、ばんちやんもビックリ!

そんな佐倉会長は9人兄弟でお兄ちゃんが指物師になった事を
きっかけに、指物師に憧れ14歳の時に指物師になりたいと
思ったそうです。親戚の経営する車関係の仕事にスカウトされた時も
「これからは車の時代や」と言われつつもお断りになって
指物師の道に一心不乱に取り組まれたそうです。そして昭和30年
佐倉会長が20歳の時にお兄さんの工房から独立し独り立ちしたそうです。
今の世の中では考えられないですよね。わたしの20歳なんて
子供みたいだったのに20歳で独立した佐倉会長にビックリしました。

20歳で独立した佐倉会長がずーっと伝統を受け継いでこられた
指物とは、指物師とはどんなお仕事なんでしょう。
わたくしも「指物」と聞いてもピンとこないし、そんな方が
多いと思うのです。指物とは何でしょう。

指物(さしもの)とは、釘などの接合道具を使わずに、木と木を
組み合わせて作られた家具・建具・調度品など日本の伝統工芸で
作られた箱のような物。その総称とその技法を指物というそうです。
身近にある物はお茶の道具やお酒の一升升や棺桶なども
その技法を使うそうです。

しかし、ばんちゃんが佐倉会長にお話しを伺うと「釘を使わない技術」が
指物はなく「当時釘は1つ1つ鍛冶屋さんが釘を作っていたから
釘はとても貴重で使えないからこそ使わない技術が
発展していったんですよ」と佐倉会長。なるほど現代のように釘が
大量生産させていなかったので木の組み方で強度や性能を
伸ばしたのが今に伝わる指物の伝統技術だそうです。
そして岸辺駅周辺は平安時代には神社仏閣を支えた瓦職人が多く
職人の町だったので指物師がこの土地にも必要だったのですね。

日本でいう「指物」の名の由来については諸説あるが、ホゾや
継ぎ手によって材を組むことを「指す」というそうで、また「物指し」を
使って細工するからともいわれる。そして指物の
技術者は指物師と呼ばれます。

指物には流派があるそうです、特に有名なのは茶道具で
発展した京都の京指物と東京(旧江戸)の江戸指物と奈良時代に
遣唐使から伝えられた珍しい木「唐の木」を用いたのが「唐木指物」。
安土桃山時代の茶道や書院造りの発展と普及とともに
産地形成されていつたのが大阪の大阪唐木指物のようです。

佐倉会長は80歳を超えられてもまだ木材をヒョイヒョイと
運んでいらっしゃるほどお元気ですが、社員の皆様にさすがに
止められたそうで、今はこれまで集めて来られた高価で貴重な
木材を使ってたくさんの工芸品を作るのが楽しみの1つになっているそうです。
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↑こちらが佐倉会長が遊び場と呼んでいる工房

そして今回1番リスナーの方にお伝えしたかったのは、
その佐倉会長が14歳から伝え守って来られた技術を集約して
作られたのが『指物博物館』なのです。そして指物を作る時に
指物師とって1番大切なのはど指物を作る為の道具です。
この道具も1人1人手の大きさに合わせて自分の道具は
自分で作るそうです。その貴重な道具も指物博物館には収められています。
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佐倉会長に70年間の指物師としてのお仕事の中で何が
一番楽しかったですか?とばんちゃんがお聞きしますと
「目立てや」と一言。「目立て」とは海に浮かべて貯蔵している
木の市場へ舟で行って切り口や色やツヤなどを見て
何百万円もの大量の木を買い付ける時のドキドキが1番だったそうです。
お寿司屋さんの板前さんも市場で良い食材を仕入れる
「目利き」が大切とお聞きしますが、木材にも見る目を持つことが
職人さんの原点なんですね。
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そんな貴重な木材を使って作られ、指物師さんの素晴らしい
技術で作られた指物やノコギリ、曲尺や墨壺や鉋(かんな)や
竹を割る道具など貴重な道具が指物博物館には
たくさんありました。ばんちゃんがビックリした事がありました。
指物博物館にあったタンスの引き出しを引くと、あまりにも
摩擦無くススッとススッと出て来たのでとてもビックリしたそうです。
それほど精密な技術なんですね。

今回の取材でわたくしサエグサも指物に興味深々、更にずーっと
伝統を受け継い来られた佐倉会長の情熱のファンになりました。
実は以前取材した旧西尾家住宅の桜が素晴らしいと
ばんちゃんに聞いたので、4月に桜を観に行く予定なので
岸辺辺りをぼらぼら散歩計画中なので絶対に指物博物館にも行かなくちゃ!

今週はJR岸辺駅下車すぐにあります株式会社サシヒロに
併設された「指物博物館」に伺って念願の取材させていただきました。
取材ご協力頂きまして本当に有難うございました。
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『飛び出せ!のこりん隊!』
辻夢華 ・ わんぱく相撲体験場所

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今週お届けした曲は❼曲です。
M❶♪ 四つのお願い/ちあきなおみ
M❷♪ 結婚しようよ/吉田拓郎
M❸♪ Only Yesterday/カーペンターズ
M❹♪ ランブリン・マン/オールマン・ブラザーズバンド
M❺♪ セレブレーション/Kool & The Gang
M❻♪ セーラー服と機関銃/薬師丸ひろ子
M❼♪ 虹を追いかけて/岡村孝子

毎週土曜日ばんちゃんと一緒にぼらぼらとラジオ散歩に
出掛けませんか?「馬場章夫のぼらぼら千里」来週も聞いて下さいね。

『馬場章夫のぼらぼら千里』
(提供:MC企画付属タレント養成所SAT
毎週土曜日10:00~:13:00放送中!