今日は“ザリガニの日”なんだそうです。
アメリカザリガニが大量繁殖していた話から
食用蛙のエサだったよね~なんて話まで。
(ほんとにオンジさんと高野さんはどんな話でも広げて下さいます )
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【アクターズ・ファイル】 第6回 田宮二郎
田宮二郎と言えば、『白い巨塔』の財前五郎。
田宮二郎と言えば、『クイズタイムショック』の司会。
田宮二郎と言えば、『悪名』のモートルの貞。
端正なルックスと180cmの長身、
甘い二枚目から冷淡なエリート役、はたまたユーモラスな拳銃使い
手段を選ばない悪役まで、幅広い演技力。
大映の看板俳優として活躍し、その後はテレビの世界へも進出。
軽妙で巧みな話術と番組進行がお茶の間の好感を呼んだ
『クイズタイムショック』や『スター千一夜』の司会なども
スマートにこなしているように思っていた一方で
その当時まだ一般的ではなかった「躁うつ病」に悩まされ
自身が熱望してテレビドラマ化した山崎豊子原作の
『白い巨塔』の主役・財前五郎の最期までを演じ切り、
その放送も残り2話というところで、猟銃自殺を図りました。
『白い巨塔』 最終回を試写室で観た田宮さんは
財前が「がん専門医でありながら、手術不能のがんで死ぬことを恥じる」と
この言葉を最後に息を引き取るシーンを
“役者冥利に尽きる”、「うまく死ねた」と自賛していたそうです。
また、同じく『白い巨塔』 最終回を見て
『悪名』で共演した勝新太郎さんは
これまで一切田宮さんの演技について言及していませんでしたが
「あの田宮は恐ろしい。あの演技はすごいよ。」と
初めて田宮さんを褒めたそうです。
43歳の若さで、自らの命を絶ってしまった田宮二郎さん。
演技に対して並々ならぬ自信と誇りをもっていたようですが
他者からのイメージと自分自身のイメージの中で
もがき苦しんでいたのかもしれませんね。
『白い巨塔』
再放送で見ましたが、だんだんがんに侵され頬がこけ、痩せていく財前五郎。
最期、白い布で覆われてストレッチャーに乗せられているシーンは忘れられません。
今日は田宮二郎さんをピックアップしました。
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【名作朗読劇場】
泉鏡花・作 「夜叉ヶ池」 第 5 話
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で、お待ちしています 😀
『章雄と暢子の夢舞台』
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