2018年6月4日（土）沖縄へいこう | FM千里 83.7MHz 【公式サイト】

今週もお聞き頂きありがとうございました。

大阪では、そろそろ田植えが始まる頃ですが、
沖縄ではこの時期に新米を食べることが出来ます。

今月１日、石垣島と西表島で収穫された日本一早い新米が
店頭に並びました。品種はひとめぼれ。

沖縄本島では、６月中旬頃に販売されます。
値段は５ｋｇで２０００円くらいで、
大阪からでもリウボウのオンラインショップなどで
購入することができます。
真空パックされているものもあるそうですよ。
この機会に、「日本一早い新米」を食べてみてはいかがでしょうか。

今週は、普久原恒勇さん作曲の銀の櫛と
soul gakudanのSOMETHINGを聞いて頂きました。

銀の櫛を歌っているのは、仲松としえさん。
放送では、RBCラジオホームソング復刻盤からお届けしました。

これはオリジナルEP盤です。

２曲目にお送りしたSOMETHINGはザ・ビートルズの楽曲です。
よなは徹さん、しゃかりのドラム・パーカッションの上地一成さんら
５人の実力派のアーティストが沖縄の伝統楽器で演奏しています。
アルバム　RYUKYU BEATLES2からお届けしました。

そして、６月に入り、今月の歌も変わりました。
６月はRIKKIの「一村さん」です。

RIKKIさんは奄美出身の歌手で本名は中野律紀さん。
２００１年には、RIKKI名義でファイナルファンタジーXの主題歌「素敵だね」を
発売しています。

このアルバムは、絵本「くろうさぎはねた」を歌にしたもので、
こどもから大人まで楽しめるアルバムです。

今月の歌のタイトル「一村（いっそん）さん」とは、
奄美の自然を描き続け、日本のゴーギャンとも称される
画家・田中一村のこと。
田中一村については、来週以降の番組で
詳しくお話します。

毎月第１週・第２週は、毎週日曜日、琉球新報に掲載されている
作曲家・普久原恒勇さんのエッセー「ぼくの目ざわり耳ざわり」を
パーソナリティーの右見さんの朗読で紹介しています。

今週は第４７話「ヤーチュー」です。

ヤーチューとは、お灸のこと。
普久原恒勇さんは、１６歳のときに突然眼が見えなくなるという
出来事に見舞われました。
全く見えなくなってしまったのではなく、目の前に大きな黒い風車のようなものが見え、
それのせいで中心部が見えなくなってしまったんだそうです。
当時は終戦間もない頃で、眼科の専門医院もなく、
たまたまいらっしゃった医師に見てもらったものの、診断結果は「異常なし」。

そんな中、ヤーチュー（お灸）の名人にお願いしたらとのアドバイスを受け、
チーチキヤーチューと呼ばれる紙巻きのお灸をすえてもらうと
徐々に症状が回復し、１０日ほどでよくなったそうです。
このヤーチュー名人を普久原さんは「神様」と表現されていますが、
この方はコザ市長を四期務められた大山朝常さんの奥さん大山光さんです。

大山朝常さんがコザ市長を務められたのは、１９５８年から１９７４年。

１９９９年にお亡くなりになっていますが、
晩年には「沖縄独立宣言～ヤマトは帰るべき祖国でななかった～」という本を
出版されています。

５月２３日に歌手の安室奈美恵さんに沖縄県民栄誉賞が贈られました。
「名誉ある賞をいただき、光栄に思います。沖縄は自分にとって落ち着ける場所。
引退まで一生懸命活動していきたい。」とコメントされていました。

この時に記念品として贈られたのが、伝統工芸品の房指輪とジーファー。

房指輪は、沖縄で婚礼の際に親から子に贈られていたのもので、
魚や扇など、合わせて７つのモチーフがついています。

ジーファーは、銀のかんざし。
沖縄の女性が結い上げた髪に刺します。

房指輪は、パーソナリティーの右見さんのお宅にあります。

指にはめるとこんな感じです。

これは、沖縄へ行った時に、金細工またよしで買い求めました。
工房は那覇市首里石嶺町にあります。

作っておられるのは、又吉健次郎さんです。

工房では作品をじっくりと見ることができ、
房指輪、ジーファーの他にも様々なアクセサリーが並んでいるそうです。
小さな道の、少し見つけにくい場所にあるそうですが、
沖縄へお出かけの際に訪れてみてはいかがでしょうか。

そして、またよしさんを出て表通りに出ると、
現在、延伸工事中のゆいレール　石嶺駅があります。