こんにちは!
北千里アワー木曜日を担当しています、高山香純です!
今週の「やってんねん関大!おおさかまち探し」のコーナーは、
文学部1年生の檜谷天太さんにお越しいただきました!
今回檜谷さんは摂津市にある「摂津市立第六集会所」を取材してきてくれました!
現在は集会所として使われている摂津市立第六集会所(旧一津屋公会堂)は、
昭和40年まで芝居小屋として使われており、
昔は旅芸人や地元の青年団などが芝居を行って賑わっていたそう。
この建物の一番の特徴は、大正2年に建てられ、
府内で唯一大正からある芝居小屋として
摂津市の指定有形文化財に指定されていること。
地元の約160軒の農家で建てたこの建物は
木造2階建てで集客数約250人の立派な建物で、
桟敷席という2階の席もあります。
この桟敷席の舞台側は、一番芝居が見やすいため料金が最も高かったそう。
また舞台下手には、黒御簾と呼ばれる板で囲まれ黒い御簾がかかった部屋があり、
そこで舞台に合わせて歌や太鼓などの楽器が演奏されたりしていました。
更に舞台の下には地下室があり、そこが楽屋として使われていたり、
昔ながらの音響設備や舞台構造がそのまま残っているそう。
檜谷さんも見せてもらったんだそうです!
このように設備や構造が建築当時のまま残されているのは非常に珍しいとのことです。
そしてこの建物のもう1つの特徴は、所々に洋風の建築技法が見られること。
明治後期に建築が始まったこの建物は文明開化の影響を受け、
シャンデリアやモルタル仕上げ、洋風の屋根飾りなどが取り入れられています。
今は道路に面した住宅街の並びにあり、
交通の便が良いとは言えない場所にあるのですが、
建築当時はバスが通っており、守口市と摂津市を結ぶ渡し船があって
交通の要所として栄えていました。
後に鳥飼大橋という日本で最初の有料橋(現在は無料)ができて渡し船はなくなり、
開発によってバスは通らなくなりすっかり賑わいはなくなってしまいました。
平成11年に地元の劇団が舞台を行った以降、舞台の公演予定はありませんが、
現在でも集会のほかに、まれに地元の劇団が練習で使うこともあるそうです。
檜谷さんありがとうございました!
それでは、今回はこの辺で。
高山香純でした!!
『北千里アワー』
毎週月曜日~木曜日午後4時~6時オンエア