番組への
メッセージ

2018年11月15日(木) 北千里アワー

こんにちは!
北千里アワー木曜日を担当しています、高山香純です!

今週の「やってんねん関大!おおさかまち探し」のコーナーは、
文学部2年生清武燈さんにお越しいただきました!

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今回清武さんは箕面市多文化交流センターへ取材してきてくれました。

普段から外国や外国人の方との関わりに興味を持っていた清武さん。
6月の大阪での地震の際、自身は岩手県出身で東日本大震災を経験しており
経験や周りの友人の存在もありある程度冷静に過ごすことができたそう。
では、母国を離れ日本にいた外国人の皆さんはどうしていたのでしょうか。
そんな外国人の皆さんへのサポートを行っていて
今回清武さんの取材に応じてくれたのが
箕面市多文化交流センターの岩城あすかさんです。

清武さんが岩城さんに取材をするきっかけになったのが、
岩城さんが執筆したウェブ上で公開されている
「被災外国人たちの大阪北部地震」という記事。
そこには、日本語が分からないために情報を得られなかったり、
「外国人だけ別の避難所を作った方が良いのでは」などの
差別的な要素をはらむ声が日本人から挙がったとの報告もありました。

またこの記事では、外国人の技能実習生二人が一週間もの間
ガスの復旧ができず誰にも相談できなかったということが紹介されています。
この状況に岩城さんはショックを受けたそうです。
ここで問題なのが、日本人と外国人の関係性がいかに希薄であるかということ。
実体験として知らないから外国人は怖いという認識が生まれてしまうといいます。
更にネットにはヘイトや偏見に満ちた発言もあり、
常に疑っていくことが大切であると岩城さんはいいます。

ここからさらにマイノリティとマジョリティの話へ。
日本一では多数派である日本人は外国人と関わらなくても生きていくことができます。
でも、マイノリティから見ないと分からないこと、困難なこともたくさんあります。
大切なのは様々な視点を持つこと。マイノリティへの差別を無くす方法として岩城さんは、
正しい知識を持つこと、差別の芽が小さいうちに無くすことを挙げています。

では、具体的に外国人の皆さんとどのように関わっていけばいいのか。
清武さんは、元々外国文化が好きということもあり、
積極的に関わっていきたいと思っているそう。
そして仲良くなろうとしてよく言っていたのが「頼ってね」という言葉。
しかし、その言葉自体がマジョリティの発想だと岩城さんから指摘されたんだそうです。
意図せず自分が上で相手の外国人が下という認識が表れていたのです。

では、よい関係を築くにはどうすればいいのか。
岩城さんは、頼り、頼られるという双方向の関係づくりが大切だと言います。
すぐに行動に移すのは難しいですが、
意識的に小さな努力の積み重ねを行っていけばよいとのこと。

今後の国際交流協会の目標は「コミュニティ作りとヘイトに抗える人づくり」。
外国人の皆さんが気軽に参加できる様々なコミュニティ作りの
バックアップをしたいそうです。
また、ヘイトに抗える人材づくりについては、
子供たちへの働きかけに力を入れているんだそう。
子供たちが偏見にさらされる前に色んな経験をしてもらい、
色んな面から物事をみられる人材に育ってもらいたいとのことです。

今回、災害時の外国人支援というテーマで取材に行った清武さんですが、
そのテーマを大きく越えた色んな話を聞いて、
自身の意識にたくさんの変化があったようです!

清武さんありがとうございました!

それでは、今回はこの辺で。
高山香純でした!!



『北千里アワー』
毎週月曜日~木曜日午後4時~6時オンエア