今回は9月20日の放送でした。
あっちこっち北大阪では「茨木市立川端康成文学館」に行ってきました!
いわずとしれた日本で初めてノーベル文学賞を受賞された方です。
文学館では川端康成の全てが展示されています。中学の成績表や
小学校の頃の習字、また作文や手紙まで展示されています。
ご本人がこの展示品の数々をみたら恥ずかしいだろうなというぐらい
ありとあらゆる川端康成の品が展示されていました。
川端康成は小学校低学年の頃、体が弱かったそうです。しかし
通学路片道1.5kmの道を通学していたので体が鍛えられて、6年生では
皆勤します。勉強面は成績優秀で図書室の本は1冊残らず読んだそうです。
川端康成は3歳になるまでに両親をなくし、10歳で姉を亡くし、
引き取られた祖父母も中学三年生までに亡くなっていて
中学三年生までに肉親をなくしています。
この経験が現在映画化されている「葬式の名人」に描かれています。
「伊豆の踊子」も19歳の秋に1人で伊豆に出かけてその時にあった
踊り子たちとの出来事を書いていることから自分の体験を元に
作品を描いていることが多いのが展示を見ているとわかります。
ここから川端康成の戦前と戦後の作品と舞台に関する展示へと続き、
中でも雪国に関する展示は多かったです。1935年に雪国の掲載が
始まってそこから掲載が終了しても、続編などで修正を続けて
完成したのが1971年です。川端康成が亡くなる前年まで
修正されていたという生涯をかけて作られた作品だと言うのが分かりました。
こういうエピソードを聞くとちゃんと読んでみたいなと思います。
また川端康成は日本ペンクラブの会長、そして国際ペンクラブの副会長として
日本の文学のすばらしさを世界の人々に伝えます。その功績が認められ、
1968年にノーベル賞文学賞を受賞します。
ノーベル賞に関するコーナーでは当時の受賞を報じた新聞、
授賞式でのエピソードや写真、そしてあまり見ることがないノーベル賞の
賞状が展示されていました。
そして展示室の最後に川端康成の書斎が再現されています。
係の方にお願いすると、なんとこの書斎で作家体験が出来ます。
敬老の日に行ったのもあってか大人の方や子供が結構多く、
中でも中学生ぐらいの女の子が丁寧に展示を見ていたのがとても印象的でした。
放送でお話した黒猫の名前もそうですが、まだまだ話したりないと言うぐらい
沢山の展示品があります。ぜひ1度ご覧になってみてください。
それでは僕とはまた来週お会いしましょう。
藤木智章でした!
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フラワートピックス
こんにちは(‘◇’)ゞアシスタントの桜山 結子(さくらやま ゆうこ)です。
今回は、たった一つの花で1000以上も呼び方がある彼岸花を紹介しました。
地獄花、幽霊花、しびれ花、狐の松明、雷花、龍爪花、これらは見た目や
特徴などでそう呼ばれているようです。大阪ではオマンジュウバナ、
シュウトメバナって言う方もいらっしゃるみたいです。
少し怖そうな名前もありますがこれだけ種類が豊富なのは人気がある証拠ですね。
彼岸花は、球根性植物で毒を持っている事が有名です。
その毒を利用して私たちの先祖は、土に穴を掘る小動物のモグラや
ネズミ等を避けるために田んぼのあぜ道や土手に植えたと言われています。
また、お墓でよく見ますがそれにも理由があって、
動物から遺体を守るために植えたようです。それに毒を取り除けば飢餓や災害や
戦争に備えて備蓄、利用される代用食物として使われていました。
そして、最近の研究では、記憶を回復させる効果があるようで
アルツハイマー型認知症の薬としても使われているそうです。
彼岸花は、人間に被害を及ぼすなど毒があることから
われることの多い花ですが「情熱」「また会う日を楽しみに」
「思うのはあなた一人」といった素敵な花言葉ももっています。
それに飢饉を救うほど豊富な栄養や薬用、
もぐらやネズミを寄せ付けない効果があるなど、
私たちの生活に恩恵をもたらしてくれる場合もあります。
毒による悪い面だけでなく、よい面もある事がわかると彼岸花を
好きになれるかもしれません。今が見ごろです。ぜひ楽しんでみて下さい。
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『FRIDAY EVENING』
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