今回のゲストは
“明日着る服が無ければ、今日作ればいいやん”
と、縫製業を営む家庭で育った
ハンドメイド作家の大場まり子さんでした。
大場さんの作る、
二重のガーゼを更に重ね、そこに綿を1枚重ねて縫い合わせたハンカチは
オンライン上や百貨店などで大人気！
作り始めたきっかけは幼稚園に通う息子さんでした。
登園準備をする際、何度言ってもハンカチを畳んでポケットに入れない。
「なんでやれへんねん！」という大場さんに息子さんは
「ちゃうねん、ハンカチが大きくて出来へんねん」
不器用な息子さんが畳むにハンカチは大き過ぎたようで、
それやったら、小さいの作ったろか。
と、四つ折りにすると丁度子供のポケットに入る
18cm四方のハンカチを作りました。
初めはガーゼだけで縫っていましたが、ガーゼだけだと
ぐちゃぐちゃになりやすかった為、綿を合わせたところ
縫いやすく柔らかさと丈夫さを兼ね備えたものに。
その5重の生地で作ったハンカチを
「これお母さんが作ってん。幼稚園行っても
お母さんがおると思って持っといて」
とお守り代わりに5枚、息子さんに渡しました。
その後、そのハンカチを見た同じ幼稚園のお母さんから
「そのハンカチええな、うちの娘にも作って！」と言われ
後日手づくりして渡すと、お金を払ってくれました。
（あ、このハンカチ売れるんや・・・）と思った大場さん。
そこからは作るたびにSNSで発信。
作品を販売するイベントに参加すると、いつも巾着やバッグよりハンカチを
手にする方が多く、「これって百貨店で売ってる物ですか」と聞かれる事が増え、
（あ、このハンカチって百貨店でも売れるんや・・・）と思うように。
地域でハンドメイド作品を売る場もありましたが
大場さんのは値段が高いから…と断られたこともあり
じゃあ目指すは百貨店だ！と作った物を百貨店で売る機会を得られる
ハンドメイド団体に加入。お客さんの声で大人用サイズのハンカチも加え
今では、注文が相次ぐようになりました。
行動力のある大場さんに
手づくりしたけどコレ商品になるのかな、と燻っている方へのアドバイスを聞くと
「色々挑戦してみて下さい！
自分で失敗したと思っても周囲の人はそんなに気にしていません。
周りに何言われようと、やったもん勝ちですよ！」
生地のブランドに頼るのではなく、
「”大場さんのハンカチ” として売りたい」
と語る姿に、作り手としての熱意を感じると同時に
“息子さんの為に” 誰かの為にと始まったことが広がっていくことに
胸が熱くなりました。
ご出演ありがとうございました。
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