番組への
メッセージ

2021年11月20日(土) 蕭 秀華のちょっといいcinemaにのせて

今日の一押しは韓国映画「茲山魚譜」(チャサンオボ)です。
キリスト教徒だったために迫害され最果ての地、
黒山島に流刑となった天才学者チョン・ヤクチョン。
韓国で有名な海洋生物学書「チャサンオボ」を書き上げた実在の人物で、
その序文を基に描かれたフィクションです。
流刑の地で生物の虜となり、
漁夫の青年チャンデと共に書き上げていく過程は微笑ましく
島民との交流に笑ってしまいます。が、後半からラストにかけては
本題である朝鮮時代の階級に苦しむ民衆の想い、支配階級の汚職、
新しい国を目指すヤクチョンの想いが描かれています。

ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン監督が
市役所の舞台裏を映し出す「ボストン市庁舎」は4時間37分の長編ですが、
これこそが民主主義なのか・・・と、思い知らされました。

ドキュメンタリー映画「ドーナツキング」
カンボジアから難民としてアメリカに移住したテッド・ノイ。
「ドーナツ王」として大成功をおさめながらも
最終的に全てを失ってしまった波乱万丈の人生から学ぶことは多いです。

加賀まりこ54年振りの出演作「梅切らぬバカ」は、
母親と50歳になる自閉症の息子との心温まる人間ドラマです。
加賀まりこの母性溢れる演技、
自閉症の息子を演じた塚地武雅との息もピッタリ!
コミュニティとの関係性もしっかり描かれています。

映画誘人: 蕭 秀華


番組へのメッセージはこちらまで!!
FAX:06-6832-8370
E-mail :nocorin@senri-fm.jp

『蕭 秀華のちょっといいcinemaにのせて』
every Saturday pm3:00-pm4:00 O.A